2002-01-01から1年間の記事一覧

根性フットボール

「気持ちの入ったプレー」 京都大学ギャングスターズのウリである。 彼らは恥ずかしげもなくその言葉を口にするそうだ。 国立大学ゆえ、私立大学のようにリクルーティングできない京都は 当然のことながら、選手の運動能力は劣っている。 それを埋めるために…

ブルースを浴びて暮らしたい

陽気な性格のくせに、 生まれながらのマイノリティー根性が染みついているtacaQは、 屈折した心理のせいかジャズとかブルースとか やや暗めの曲が好きである。 この方面について、それほど詳しい知識があわけではないが 聞いてるどこか心か落ち着くのを感じ…

I love soccer

夕べ、BSを付けたまま寝てしまい夢うつらでうとうとしていると 世界のサッカーの歴史について特集したドキュメンタリー番組が耳に入ってきた。 第二次世界大戦時、ドイツ占領下のウクライナで、 ウクライナ代表とドイツ親衛隊のサッカーの試合が開かれた。 …

さだまさし

去年のあなたの想い出が テープレコーダーからこぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたお揃いの 浴衣も今夜は一人で着ます せんこう花火が見えますか 空の上から 約束どおりに あなたの愛した レコードも一緒に 流しましょ…

夕べは、ワシントンに行って8時間ばかり球を撞いてきた。 来週公式戦があるので、結果はどうであれ、練習できる時には練習しておきたい。 撞き始めて、四時間くらいたった頃、店内のテレビに日本GPの画像が流れてきた。 少女達が美しい声で歌う君が代に見入…

スマダル・エルハナン

先日、配布されたメルマガの中で戦争に関する興味深い記事を見かけた。 イスラエルのある少女とその家族の話である。 (参照イスラエル市民運動のラディカルさ) 1997年9月4日、イスラエルの西エルサレムにある繁華街ベンヤフダ通で、 パレスティナの爆弾テ…

戦場の夢

昨日は、BSを付けたまま寝たせいか、少し物騒な夢を見た。 アメリカがイラクを攻撃する夢である。 その中で、自分も武器を取って戦っている。 ただ淡々と塹壕の中で砲撃を受けながら、突撃を待つ兵士になっていた。 不思議と死へ対する恐怖は感じなかったの…

親日派の弁明

韓国で有害図書に指定された本の邦訳を読んだ。 こんな書き出しをすると、あらぬ想像をされてしまうが*1 読んだのは「親日派の弁明」である。 個人的にいえば、韓国人の全てが嫌いというわけではない。 先のワールドカップで、朴智星や安ジョンファンのビュ…

マグナム

ロバート・キャパが、写真家の地位向上と作品の保護、 そして芸術の追求することを目的とした設立した団体マグナムについて、 その名前を聞いたことはあるもの実体は全く知らなかった。 芸術家なんて、一癖も二癖もある連中だと思っていたが、 この本を読む…

好き好き大好き

戸川純の「好き好き大好き」のフレーズがまだ頭の中でエコーしているが 一昨日呑んだ爆発する水から、やっと脳と身体の支配を取り戻しつつある午後三時 一年半前に買って本棚の肥やしになっていた「マグナム」へ挑戦中している。 なぜ、昼過ぎても酔いが残っ…

晴子情歌

拉致問題について憤然とした感情を抱えながら、 高村薫の「晴子情歌」を読んだ。 色々と含む所の多い小説で、 自分の中で消化しきれないというのが正直な感想である。 筒木坂、野辺地、八戸とtacaQにとって心当たりのある青森の土地を舞台に 昭和という時代…

情と理の乖離

北朝鮮関連のニュースを聞くたび、観るたび、やるせなさと憤りが首をもたげる。 亡くなられた八人の笑顔を映し出している劣化した印画紙が、 この失われた二十数年という歳月を否応なく感じさせる。 その気の遠くなるよう時間、家族は写真に何を語りかけたの…

返せ

拉致された人達にいったい何の非があったのだろうか。 彼らの家族が待ち続けた20年以上の時間の重さと その胸中を慮るときやるせなさがこみ上げてくる。 世の中において、必ずしも正義と正論が通用するわけではなく 我々は理不尽な出来事にもしばしば耐える…

争いという文字が辞書から消え去るその日まで

1年が経った。 世界中が驚愕した。 後退期に入っていたアメリカの景気は悪化した。 パキスタンは経済制裁が解除された。 アメリカは、タリバンを攻撃した。 アフガンでは空襲で多くの人間が死んだ。 オサマ・ビン・ラディンは姿を消した。これがテロを実行…

精霊流し

昨日は、歯の詰め物がとれたので治療のために歯医者へ行った。 待ち時間が長いだろういうことで、さだまさしの「精霊流し」をもっていった。 さだまさしのアルバムを買ったことはないのだが、本は何冊か買ったことがある。 彼の噺は、非常に愉快でコンサート…

命を懸けた最終ピリオド

15日に日光アイスバックスの前社長であった高橋健次氏が膵臓ガンで亡くなられた。 古河電工の撤退から、数々の困難を乗り越え、 市民球団日光アイスバックスを立ち上げ 余命半年と宣告された病身に鞭打ちながら 球団のために東西奔走された活躍は 常人の想像…

慟哭

15日の産経新聞には、 作詞家の阿久悠氏が終戦記念日と呼ぶべきか敗戦記念日と呼ぶべきか ということについて意見を述べていた。 戦争に勝った日を記念日にしている国は数あれど、無条件降伏を受け入れた日を 記念日にしている国は日本をおいて他にはない。 …

お母さん ぼくが生まれて ごめんなさい。

今年の春、産経新聞の読者欄で話題になった一つの詩がある。 きっかけは、石川県のある美術館で 監視のボランティアをしていた女性の方の投書だった。館内で美術なんて興味がないといって騒いでいた女子高生達らに この詩だけは見て欲しいと促すと 女子高生…

トマソン選手の話

それはある握手会でのことである。 D国というチームは練習を公開し、W県民との交流を積極的に行った。 練習後は地元サッカー少年たちとミニサッカーを行い 握手会、サイン会もたびたび行った あの日も、いつものごとくサイン会が行われた 気さくなD国の選手…

ウチナー

「戦争が終わったら、沖縄へ来て下さい。 きっと、そこで眠ってる筈ですから。」 とある特攻隊員の言葉を目にした時、 自分は、涙腺がゆるむのを止めることはできなかった。 今週の日曜日は、沖縄戦慰霊の日だった。 月曜日のニュース23では、 それにかこつ…

表と裏

昔、関東にいた頃、遠出する時、よく金券ショップにいって、 ハイウェーカードや新幹線のチケットを安く購入していた。 こうしたチケットは、借金の返済に困った人間が クレジットカードを利用して購入し、それを換金して返済に充てるために 金券ショップに…

タカユキ

新聞紙の予想では、先発のFWに殆ど西澤の名前が挙がっていた。 ベルギーは大型選手が多く、 フィジカルに強いFWが適しているというのがその理由だ。 しかし、新聞記者の多くが見落としている点がある。 鈴木隆行ほど、前線で体を張れるFWはいないのだ。 四年…

羽中田昌

拝啓 ヨハン・クライフ様・・・・・・・ 19歳の時、交通事故で下半身の自由を失い、今は車椅子の生活を送っています。 一時はサッカーから自分を遠ざけたこともありましたが、 やはりサッカーへの思いは捨てられませんでした。車椅子に乗ったプロの監督を目…

全ての人が幸せであるように・・・

昭和初期の人気女優・岡田嘉子は脚本家の杉本良吉と 社会主義国家建設の夢を抱いて、南樺太の国境を越えたのは昭和13年だった。 しかし、寒い国で二人を待っていたのは、甘い理想ではなく、冷たい現実だった。 故郷も友人も捨てて、異国の地で何もか最初から…

小説・ザ・外資

世の中、右を向いても不況、左を向いても不況。 暗い話題ばかり先行し、 この先、経済はどうなってしまうのだろうかと 脳天気の自分でさえ、不安を覚える。 日本国債の格付けが不当に低いとムーディズなどの格付け会社に クレームを付けたというニュースが何…

我は苦難の道を行く―汪兆銘の真実

上坂冬子の「汪兆銘の生涯」を読み終えた。 日本との和平を探りながら「一面抵抗 一面交渉」を掲げ 南京国民政府を樹立し、南京環都を行い、 時代の波に翻弄されたある愛国政治家の生涯は、あまりにも悲劇である。 戦争で民衆が苦しむのが忍びなく日本と和平…

欺瞞

中国が小泉首相の靖国神社参拝についてやたらと姦しい。 日本人がどの宗教を信仰しようが、それは日本人の自由であり、 中国人に何ら後ろ指さされるものでない。 神道が、日本民族以外の民をまつろわせることを目的していなら話は別だが あいにく神道は、そ…

BRAIN

史上最大の作戦・ノルマンディー上陸作戦は、 連合軍及びドイツ軍の戦闘に参加した将兵のみならず 後方で作戦に携わった人間をも巻き込み多くの悲喜劇を生んだ。 それらについて従軍記から戦略論に至るまで、多数の書物に記されており 戦争という究極のドラ…

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

「身を捨てるほどの祖国なんてものが、あるのか。」 「祖国でなくて、他に何だ? 男が身を捨てることができるものは・・・ 君もポーランドのような国に生まれて見ろ、繰り返し繰り返し まわりの大国に侵略され、切り刻まれ収奪されて 革命と戦争だけ唯一の希…