韓国で有害図書に指定された本の邦訳を読んだ。
こんな書き出しをすると、あらぬ想像をされてしまうが*1
読んだのは「親日派の弁明」である。
個人的にいえば、韓国人の全てが嫌いというわけではない。
先のワールドカップで、朴智星や安ジョンファンのビューティフルゴールは
今でも目に焼き付いているし
彼らのプレーは素晴らしいものがあった。
また大久保の駅で、ホームから落ちた人を救おうとして
勇気ある行動を示した韓国人留学生のことは記憶に新しい。
日本で韓国と韓国人が好きといって、変なヤツとみられても、迫害されることはまずない。
だが、韓国で「親日派」ということを公言すれば、平穏無事でまずいられない。
韓国には日本の立場を養護することも弁護することも認められていない。
仮に政治家が「親日派」とレッテルを貼られたら、
政治的には大きなマイナスポイントどころか、糾弾される材料にすらなる。
そんな状況だから、靖国参拝や教科書問題で
冷静な議論を望んでもないものねだりというものだろう。
「日本の右翼が、歴史をねつ造し、戦争を美化し、妄言を重ね・・・」と
韓国のマスコミは馬鹿の一つ覚えのように言い募るが
歴史をねつ造しているのはどちらなのかと問い質したところで
ヒステリックな反応以外に期待することができる筈はない。
もっともこの問題は、韓国だけが悪いのではなく、
日本の大新聞も一枚噛んでいるとろこが少し厄介でもある。
「親日派の弁明」は、日本がかつて半島で行ったことを韓国人が冷静に書き記したものである。
筆者は、当初反日嫌日の思想の持ち主だったが、国外で暮らしてうちに
「客観的」に歴史を見れるようになり、如何に韓国が偏った教育を施しているかに
気が付くようになったという。
日本がどのような植民地経営をしたか、
イギリスやフランスの列強の植民地経営と比較して述べている。
そこには残虐な日本の姿でなく「良いこと」をした日本人が多く描かれている。
また、韓国人がなぜ日本を「嫌い」になったか、
その理由を李承晩の反日教育・政策に依ること明らかにして、彼の国の不法を説いている。
やや、日本を美化しすぎるという気もしないでないが
何はともあれ、植民地時代日本はいいこともしたとだけ言っておこう。
彼の国がこれを認めることは、当分ないだろうが・・・
- 作者: 金完燮,荒木和博,荒木信子
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*1:あらぬ想像と言い切れないところがつらい・・・笑