マグナム

ロバート・キャパが、写真家の地位向上と作品の保護、
そして芸術の追求することを目的とした設立した団体マグナムについて、
その名前を聞いたことはあるもの実体は全く知らなかった。
芸術家なんて、一癖も二癖もある連中だと思っていたが、
この本を読むとその予想が正しい証明されていた。


「マグナム」には偉大な写真家の知られざる一面が至るとろこで暴露されている。
キャパがギャンブル好きでマグナムにプールしてある資金を競馬ですったりとか
マグナムの運転資金を稼ぐために博打で稼いだとか色々な裏話が書かれ
年一回の総会は、お互いがお互いをののしりあう修羅場になり、
その有様は、「多数の患者に乗っ取られた精神病院」と形容され
一人や二人が卒倒するが常だそうだ。


しかし、そうした裏話もすでに歴史上の天才の伝説に色を添えるものだとすれば
愛すべきエピソードとしてとらえることが可能かも知れない。
芸術家なんて精神病患者と紙一重というが
同義語と思った方が正解なのかも知れない。


芸術家を自称するtacaQ、まだまだ狂気足りない。




マグナム―報道写真半世紀の証言

マグナム―報道写真半世紀の証言