2014-01-01から1年間の記事一覧

ラグビーとバスケ

この二つのスポーツを統括している日本の団体には共通点がある。 それは、メディアの影響で人気が一気に高まったが それを定着させることができなかったことである。 どちらも体育の授業に毛の生えた程度の経験でしかない 門外漢であるものの はたで見ている…

決意

アスリートであれば、誰でも願うことー それは、万全のコンディションで競技の場に望むことである。 競技によって若干の違いはあるが 負傷との戦いは、他者と優劣を争う競技とも 勝らずも劣らないものがある。 負傷したことで練習のプログラムを変更し 結果…

伊東正義 総理のイスを蹴飛ばした男――自民党政治の「終わり」の始まり

リクルート疑獄、混迷を続ける自民党で 竹下から後継者に指名されたが 党が本気で金権体質を変える気がないからとの理由で 総裁の椅子固辞した伊東正義。 ならぬものはならぬと頑固一徹の会津者の 小気味いい一代記ではあるが 読後に物足りなさが残った。 バ…

桃太郎と傭兵と侵略

日本人の(アイヌ語で言えばシャモの)心性を最もよく 表現している物語はなにか。ぼくはそれは「桃太郎」だと思う。あれは一方的な征伐の話だ。鬼は最初から鬼と規定されているのであって、 桃太郎一族に害をなしたわけではない。しかも桃太郎と一緒に行く…

拮抗

拮抗 (ハヤカワ・ノヴェルズ)作者: ディックフランシス,フェリックスフランシス,北野寿美枝出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/01/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見る今は亡きディック・フランスの競馬シリー…

進撃と雨傘と天安門

ニューズウィーク日本版の 表紙は香港の雨傘革命に 暗雲をなげかける表紙となっている。 数日前、産経新聞に香港の学生デモの参加者が自身を 日本のアニメ「進撃の巨人」の主人公に なぞらえるインタビューが掲載されていた。 無慈悲な巨人が中国の人民解放…

図書館戦争

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)作者: 有川浩,徒花スクモ出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2011/04/23メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 850回この商品を含むブログ (238件) を見る図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)…

楊家将

北方謙三の歴史小説。 ハードボイルド作家として名を馳せた氏の作品ではあるが いい意味で期待が裏切られた。 非常に面白いー。 北漢の武将として国家を支えた楊家 家長楊業率いる楊家は、 宋との戦いで比類なき強さを発揮するものの 暗君と佞臣の小心と無能…

李香蘭

十年近く前の話になるが、劇団四季のミュージカル 「李香蘭」を鑑賞したことがある。 山口淑子と川島芳子、二人の「よしこ」を軸に 激動の日中関係を描いた歴史大作は 続作の「異国の丘」「南十字星」とあわせ昭和三部作と よばれている。 「殺せ、殺せ、裏…

青雲はるかに

中国の春秋時代ー。 魏に生まれ、大望を抱きながら中華の国々を流離う范雎 かつて机を並べた旧友を訪れ 願掛けにも似た自身の将来を賭けた占いを思いつく。 足の悪い友人の妹を治すため まとまった金を得ようと 魏の要人に使用人として雇われるのだが この雇…

ハロハロ横須賀

三浦半島方面への出張の金曜日、 ちょっと寄り道して横須賀の上町へ 足を伸ばした。 2年ぶりのSLOGANでニヤケ君を待つ間、 コロナビールで喉を潤した。 コロナがなくなる頃、 ニヤケ君がやってきた。 埼玉の土産をだすと 「なかよしじゃないのか?」と、 普…

3月のライオン

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/02/22メディア: コミック購入: 16人 クリック: 1,016回この商品を含むブログ (991件) を見るヤングアニマルに連載中の羽海野チカの漫画。 幼くして両親と…

4月は君の嘘

四月は君の嘘(9) (講談社コミックス月刊マガジン)作者: 新川直司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (18件) を見る 幼い頃にピアノを教わり、コンクールを総なめした有馬公成だが 母と死別して以来、ピアノが…

見上げれば星のように 散りばめた無数のライト

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140615/mrt14061503040001-n1.htm 5・19 後楽園ホール 「袴田事件」で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定で48年ぶりに釈放された袴田さんが5月19日、後楽園ホールのリングに上がった。 白井が27年にダド…

ひこうぐも

「撃墜王小林照彦陸軍少佐の生涯」 と副題が添えられたある軍人の記録。 執筆したのは、彼の伴侶小林千恵子夫人で お見合いからの出会いと 不慮の事故による別れまでが 感情豊かに綴れている。 見合いから始まった二人の営みは 茨城の鉾田からはじまり、満州…

耶律楚材

陳舜臣の歴史小説。 チンギス・ハンが擡頭する少し前、 中原を制していた金は 国運を急速に傾けつつあった。 金の滅亡を予期した宰相耶律履は 三男を楚材と命名する。 それは、楚の人材が外国の晋で 重用されたことで生まれた言葉、 楚材晋用にちなんだもの…

恐怖新聞

悪意に学問の自由を批判するとは、恐ろし新聞もあったものだ。学問の自由が脅かされる 従軍慰安婦の講義を「学生の声」を利用し、誹謗する産経新聞 産経新聞が恐ろしいキャンペーンを張っています。 「講義で「日本の蛮行」訴える韓国映画上映 広島大准教授…

トルコ航空

1981年テヘランに邦人を助けるために フライトしたトルコ航空の機長が 亡くなったというニュースに昨年接した。 機長とトルコ航空のクルーが 危険を冒した理由について トルコの人達は「当たり前のことをしただけ」と 言葉少なく語っていたそうだが 後年、日本…

パット・ティルマン

http://www.nfljapan.com/headlines/56055.html 現地22日、かつてアリゾナ・カーディナルスに所属していたセイフティ(S)パット・ティルマンが、2004年に陸軍の兵士としてアフガニスタンでの任務中に戦死してから10年が経った。 1998年ドラフト7巡でカーデ…

大塩平八郎

http://gekkan-nippon.com/?p=3358 戦時下の昭和十七年十月、中野正剛は早稲田・大隈講堂で行った、 「天下一人を以て興る」と題する演説の中で、天保大飢饉に際し、 窮民を救うべく決起した大塩平八郎に言及する。 大塩は飢餓に苦しむ庶民を見るに忍びず、決…

終わらざる夏

太平洋戦争終了後、 突如として北千島占守島へ攻め込んだソビエト。 終わった筈の戦争で命を失った両国の兵士達の 運命に翻弄された悲哀を描いた物語 終戦間際、東京の出版社に勤める片岡直哉の下へ 召集礼状が届く。 徴兵年限間際の壮健と言い難い中年の召…

一歩ずつ進むために

ラグビーってのは、奥は深いが難しいものじゃない。前へ。押して押しまくるんだ 明治大学ラグビー部監督 故・北島忠治氏 http://www42.tok2.com/home/tacaq/3.htm この動画を作成して少ない時間が過ぎた。 自分自身、どれほど前に進んだのか、 覚束なく思う…

なくしたもの

何度も紹介している産経新聞、別府育郎氏の最新の記事。 失敗と屈辱の記憶を糧に 高いところへ駆け上がったアスリートらへの 賛歌ともいうべき内容は 本人も涙ながらに書いたのではないかと思うほど 心揺さぶられた。 このコラムには、以下の文言を添えるよ…

永遠のゼロ

永遠の0 (講談社文庫)作者: 百田尚樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/15メディア: 文庫購入: 39人 クリック: 275回この商品を含むブログ (365件) を見る 映画化された百田尚樹の小説。 司法試験に失敗しくすぶっている佐伯健太郎は 姉・慶子の手伝い…

誇り

選手の演技がメディアの恣意的な報道や結果のみで 無責任に語られる一方、 採点に対して懐疑的な意見が多く飛び交い、 競技の本質から遠い場所が論点として 取り上げられる状況が続くことは それに携わる競技者として不本意なことと思う。 そんな状況で 多く…

プリンセストヨトミ

アイスクリームを一日に五個食べる鬼の松平 長身と美貌ですれ違う男を片っ端から 振り返させる旭ゲーンズブール 小太りにして中学生と間違われるミラクル鳥居 大阪府へ実地検査に赴いた三人の会計検査員が 検査の末にたどり着いた独立国大阪 豊臣秀頼の末裔…

日本史の反逆者

日本史の叛逆者 私説・壬申の乱 (角川文庫)作者: 井沢元彦,門坂流出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1997/12/18メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る 井沢元彦による歴史小説。 天智天皇と天武天皇の確執を描いた古代王朝物。 聖…

球撞き屋の千代さん

玉撞き屋の千代さん―浪速の女ハスラー作者: 南川泰三出版社/メーカー: ホーム社発売日: 2001/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る 大阪の老舗ビリヤード屋の女主人千代さん。 昭和の初めの神戸、幼い弟や妹のため、 あちこち…

太平天国

太平天国〈1〉 (講談社文庫)作者: 陳舜臣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る陳舜臣による太平天国の興亡記。 アヘン戦争後、列強各国は上海を足場に進出し、 阿片の流通や茶の輸出などの影響により 社…