history

魂の救済と再生

韓国通で知られる女優、黒田福美さんの長年の“夢”がついに実現することになった。その夢とは、太平洋戦争末期、沖縄戦で戦死した日本軍の韓国人特攻隊員を慰霊する記念碑を故郷の韓国に建てることだった。特攻隊員の名前は日本名・光山文博、本名は卓庚鉉。…

ずゐせん学徒隊

私が訪れたときも、ひめゆりの塔には大きな献花台からこぼれ落ちるほどの花束が供えれているのに対し、ずゐせんの塔には一輪の花もなく、だいぶ前に誰かが供えたと思われる古ぼけたコンパクトが、ぼつとん置かれているだけだった。 「ひめゆりばかり有名にな…

かくして沖縄の中共化は進む

http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20071004k0000m070164000c.html ▲沖縄戦の住民集団自決をめぐり「軍の強制」という記述が来春の歴史教科書から排除されたのに対し、沖縄県民は激しい怒りをもって応えた。県民大会の決議は「軍の関与なしに集…

日本のいちばん長い日

大君の深き恵に浴みし身は 言い残すへきこと片言もなし 昭和二十年八月十四日夜 陸軍大将惟幾 一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル 昭和二十年八月十四日夜 陸軍大臣 阿南惟幾 安倍首相を始めとする政府閣僚が 一人の例外を除き参拝しないだの、 河野洋平が手前のことを…

イギリスの情報外交

インテリジェンスというものの価値と使い方が もっとも優れているとされるイギリスの外交を 1940年代のアジアに限定して解説した書である。 1942年2月仏領インドシナへの圧力を目的とした日本軍の軍事行動は 英国政府をパニックに陥れた。 この頃、極東英軍…

歴史

国家にとって歴史とは想い出のようなものだ。 過去を完全否定された個人が無気力になるように 過去を否定された国家は、将来に立ち向かうことができず、 漂流するしかない。 産経ニュース 先日、ニュースを聞いているとアーサー・シュレンジャーの訃報に接し…

石原莞爾とジョージ・ブッシュ

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/36273/ 久間防衛相「イラク開戦判断は誤り」と米大統領批判01/24 17:36 久間章生防衛相は24日午後、日本記者クラブで会見し、イラク戦争について「(イラクに)核兵器がさもあるかのような状況…

硫黄島からの手紙

硫黄島二部作の第二作 前作「父親達の星条旗」同様に 日米が激突した硫黄島の戦いを描いている。 ただ違うのは日本側の視点から制作されていることである。 前作に見られた極端なまでの戦争ヒロイズムの排除は今回も同じだった。 公開前の8日にフルタチが、…

父親達の星条旗

太平洋戦争において米軍が日本軍の損害(死傷者)を 上回った唯一の戦場硫黄島の戦いは、 それまで米軍が体験したことのない 地上対地下という異質の戦闘だった。 その特異性ゆえに米軍は恐怖し海兵隊は壊滅的な損害を受けた。 劇中では1枚の写真が戦争の流…

東京ローズ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060927i114.htm?from=main1 元「東京ローズ」の戸栗・ダキノさん、シカゴで死去 【ニューヨーク=大塚隆一】太平洋戦争時に日本が流した対米宣伝放送でアナウンサーを務め、米兵たちから「東京ローズ」の愛称で呼ばれ…

ボンベ

ナチ暗号解読機10年かがりで復元 第二次世界大戦でナチス・ドイツが暗号機エニグマを使って発進した暗号文解読に取り組んだ当時の英国人らが、終戦とともに取り壊された暗号解読機を10年がかりで復元し、今月末に公開されることになった。大戦中の壮絶な乗船…

Space Race

往古来今、これを宙という。四方上下、これを宇 という 淮南子(えなんじ) 幸村誠の漫画プラネタスで主人公ハチマキが 第二次世界大戦でV2をロケット開発したフォン・ブラウンが 「喜べ。宇宙船が生まれた日だ」と云ったエピソードを紹介し フォン・ブラウン…

硫黄島そして太平洋

本職は、深く親愛する全軍将兵の心事をおもい、断腸痛心この事にほかならず 陸軍18軍司令官安達二十三中将 太平洋の孤島、飢えと渇きに苦しめられながらも何故日本軍は戦ったのか。 昨日のNHK特集では、硫黄島を戦った日米双方の戦士のインタビューを軸に 番…

島原の乱

テレビをつけると柳生十兵衛十番勝負をやっていた。 天草四郎の乱を扱ったもので 幕府がキリスト教徒を弾圧したがために 反乱が起きたというような筋書きだった。 徳川家康や豊臣秀吉がキリスト教を日本から放逐しようとしたのは事実だが それは仏教や神道以…

大和魂

かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂 吉田松陰 日曜の笑点は山口県で収録した番組を放映していた。 ご当地ネタということで山口の英雄高杉晋作の 「三千世界の鴉を殺し……」を使った大喜利をしていたのだが 個人的には高杉よりはその師匠…

続歴史の「いのち」

歴史は二度と繰返しはしない。だからこそ僕らは過去を惜しむのである。歴史とは巨大な人類の恨みに似てゐる。歴史を貫く筋金は、僕らの哀惜の念といふものであって、決して因果の鎖といふ様なものではないと思ひます。 それは、例へば、子供に死なれた母親は…

零戦

http://www.nhk.or.jp/sonotoki/sonotoki_syokai.html#02 8日の夜NHK「その時歴史は動いた」で太平洋戦争を題材として 零戦の開発や運用に焦点を当てて、海軍の零戦の欠陥や海軍組織問題を指摘していた。 零戦の弾に対する脆弱性が、被撃墜率の増加やパイロ…

張作霖2

前回のエントリーでとりあげたプロホロフ氏のインタビューに対して 藤岡信勝氏は正論4月号で以下のように述べている 秦郁彦氏『゜昭和史の謎を追う(上)』によれば、現場の実行責任者は独立守備隊中隊長東宮鉄男 とうみやかねお大尉と朝鮮竜山工兵隊から分…

張作霖爆殺「ソ連が実行」

張作霖爆殺「ソ連が実行」 露の歴史家・友好こじれ…一度は失敗 関東軍によつて一九二八年六月四日、中国北部の奉天(現在の瀋陽)郊外で暗殺されたとされる奉天派軍閥の大元帥、張作霖。しかし、真相は、その反ソ連的姿勢に重大な脅威を抱いたソ連特務機関が…

武士道の悲しみ

今頃取り上げるのもなんだが 民主党の岡田君が今月中頃、国会で戦争責任について質問していた。 産経ニュース A級戦犯 「国内法で犯罪人ではない」 民主「口頭試問」 安倍・麻生氏見解 先の戦争は自衛戦争だったのか、戦争責任は誰にあるのか−。そんな議論…

大和の燃料は本当に片道だったか?

帝国海軍部隊は陸軍と協力、沖縄周辺の敵艦隊を撃滅せんとす。皇国の興廃はまさにこの一挙にあり。ここに海軍を結集して、果敢な突入作戦を命じたるは、帝国海軍の栄光を千載に残さんとするほかならず、各隊は殊死奮戦、敵艦隊をこのところに殲滅し、もって…

大東亜戦争

満州事変から大東亜戦争勃発にいたる真実の歴史を、どうか私の判決文を通して十分研究していただきたい。日本の子弟が歪められた罪悪感を背負って卑屈・退廃に流されてゆくのを、私は見過ごして平然たるわけにはゆかない。彼らの戦時宣伝の欺瞞を払拭せよ。…

エスニッククレンジング

当時名古屋グランパスエイトに所属していたストイコビッチの影響で 最近までNATOユーゴ空爆については否定的な意見を持っていた。 全ての戦争について反対を叫ぶつもりはないが、 湾岸戦争後のクリントン・アメリカ政府の方針に不信感を抱いていたのと 虐殺…

日本の弁護を

これからの日本の復興は、君たちのような若い者に背負って貰わねばならない。 自分の弁護はいらないから、日本の弁護をしてくれ 平沼騏一郎(11月20日付産経新聞・沢氏手記) 11月26日の読売新聞には、検証・戦争責任ということで 海外の歴史家3人からとった…

エルトゥールル号

1985年イラクイラン戦争のさなか、イラクがテヘラン空襲を予告したおり テヘランに邦人が取り残されるという事態が発生した。 日本の航空会社が邦人輸送を断るなか、邦人を救ったのはトルコ航空だった。 トルコが危険を冒してまで邦人を救ったのは、 約100年…

本間雅晴・富士子夫妻

「あまり気を落としにならないで。またすぐに、家族みんなでご一緒に、お茶漬けがたべられますわよ」 と陽気に言った。 「あなたは相変わらず、のんきだね。そんなにのんきな事態ではない。私は日本兵の残虐行為の詳細を聞いて驚いている。見通しは絶望的だ…

ローマ人の物語17〜20

他の職業人に比べて政治家が非難されやすい理由の一つは、 政治とは誰にでもやれることだという思いこみではないだろうか。 例えば、ピアノのコンクールでは、審査員は有名なピアニストが担当する。 いかに音楽を愛していても、単なる愛好家には、票を投ずる…

李香蘭

劇団四季の「李香蘭」を観てきた。 戦前、中国東北部に忽然と現れては消えた満州帝国は 日本の中国侵略を世界列強から欺くための傀儡国家として、 一般に位置づけられているのではないだろうか。 確かに関東軍が満州国政府をコントロールしていたのは事実だ…

スターリン秘録

異論もあるだろうが、 共産主義は、核兵器と並び人類が生んだ最も忌むべきもであると個人的には思う。 「スターリン秘録」には、ソビエトのかつての英雄スターリンがもたらした災禍が ありありと記されている。 神学校に通う神の子であったスターリンは、あ…

RIGHT STUFF

私の中の二十五年間を考えると、その空虚にいまさらびっくりする。私はほとんど「生きた」とはいえない。鼻をつまみながら通りすぎたのだ。 二十五年間憎んだものが、今もあいかわらずしぶとく生き永らえている。生き永らえているどころか、おどろくべき繁殖…