ナチ暗号解読機10年かがりで復元
第二次世界大戦でナチス・ドイツが暗号機エニグマを使って発進した暗号文解読に取り組んだ当時の英国人らが、終戦とともに取り壊された暗号解読機を10年がかりで復元し、今月末に公開されることになった。大戦中の壮絶な乗船をいまに伝える一方、現代のコンピューターの原型とししてね話題を呼びそうだ。
エニグマ暗号文は、当時、英中南部、バッキンガム州にあるブレッチリー・パーク暗号研究所で解読された。高さ2メートル近くもある解読機が巨大なコンピューターのように並び、日夜繊維工場の織機のように規則的な音を立てて作動していたという。
だが、1945年に当時のチャーチル首相の指令で取り壊された。設計図も残されず、研究所の元職員らが英当局から部品の設計図を入手して復元した。
英国の数学者らが解読機を開発するまでは、ポーランド人も交えて解読作業に当たっていたが、難航を極めたという。解読機導入後は3000以上の暗号文の解読がそれまでの数週間からわずか一日に短縮され、終戦も2年早まったと伝えられる。(ロンドン 影山実)
産経新聞平成18年9月13日朝刊
航空戦というのは、防勢より攻勢が有利であり
相手国へ航空機で攻め込んで敗北或いは作戦中止となった航空戦の例は殆どない。
唯一の例外が、1940年英国本土上空で繰り広げられたバトルオブブリテンである。
イギリスの勝因としては、世界初のレーダーシステムを装備したこともあげられるが
暗号解読機ボンベの活躍なしには、難しかったのではないかと個人的には思う。
国防上の理由から、英国ははブレッチレーパークの活動を30年にわたりに秘匿していたが
アラン・チューリングがいなければボンベは開発されず、
イギリスはドイツのアシカ作戦に屈し、バトルオブブリテンは敗北を喫していただろう。
久々にBRAINを再読していたところ、上記のようなニュースに出くわした。
共時性というヤツかも知れない。
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