進撃と雨傘と天安門


ニューズウィーク日本版の
表紙は香港の雨傘革命に
暗雲をなげかける表紙となっている。


数日前、産経新聞に香港の学生デモの参加者が自身を
日本のアニメ「進撃の巨人」の主人公に
なぞらえるインタビューが掲載されていた。


無慈悲な巨人が中国の人民解放軍を暗喩しているならば
デモと混乱の行く末が決して明るくないことを
彼ら自身予期しているかも知れない。
それでもアニメに比喩にだしていることに
悲壮感のなかにも若者らしい明るい軽さを
感じることができるのが
わずかな救いだと思う。



【香港民主化デモ】強まっていた嫌悪感 城壁内の民主社会に「巨人」中国が襲来(1/4ページ) - 産経ニュース
「私たちはウォール・ローゼのエレンとミカサかもしれないね」。選挙制度民主化を求め、香港のアドミラリティ(金鐘)で抗議を続けていた女子大生の劉さん(21)は、こう言って笑った。日本の新聞記者だと聞いて、劉さんは香港でも人気の日本アニメ「進撃の巨人」のストーリーに自分たちの姿を重ねてみせたのだ。

 このアニメは、城壁(ウォール)に囲まれた小さな都市に暮らす人類が、壁の外から襲撃してくる恐ろしい「巨人」と戦って生存空間を守る内容。エレンとミカサは主人公の男女だ。

 主権こそ1997年7月に英国から中国に返還されたが、返還後も50年間保証された「一国二制度」の国際公約の下で、香港は民主社会を謳歌(おうか)してきた。

 だが、経済力の膨張とともに存在感や発言力を増した中国が、「巨人」となって壁の中の民主社会を襲ってきたと劉さんらの目には映り、エレンやミカサに共感を覚えるのだという。