- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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ヤングアニマルに連載中の羽海野チカの漫画。
幼くして両親と妹を亡くし
父の友人に引き取られ、
中学生でプロ棋士になった桐野零。
養子となったことで
養父の家庭が壊れたことに
彼は負い目を感じていた。
ある夜、道端で悪い酒を飲み
苦しんでいたところを助けられたことが
きっかけで川本家の三姉妹と親しくなり
徐々に明るさを取り戻していく。
彼を取り巻く棋士や姉妹の姿を通して
それぞれが背負ったものの重さを描いてる秀作である。
ふと、将棋好きで地方では名の通ったアマ棋士の
泉下の父親に感想を聞いてみたいと思った。
この漫画で将棋の解説コラムを書いている
先崎学と父が少なからず因縁があったことを
最近父が記した高校将棋の記念誌の草稿で知った。
将棋に限らず、世界というのは近いようで遠く
遠いようで近いのかも知れない。