ラグビーとバスケ


この二つのスポーツを統括している日本の団体には共通点がある。
それは、メディアの影響で人気が一気に高まったが
それを定着させることができなかったことである。
どちらも体育の授業に毛の生えた程度の経験でしかない
門外漢であるものの
はたで見ていると不思議というよりは
疑問に思えることが多々ある。


とある統計*1によれば、
バスケは井上雄彦の漫画「スラムダンク」で
競技人口が90万人ほど増えたという。
しかし、協会はこれを迷惑*2を言い放つなど
誰のための協会なのか、その姿勢を疑わざるを得ない
言動*3があまりにも多すぎる。


一方ラクビーは、昭和50年から60年代、
スクールウォーズの影響もあり人気は大きく盛り上がった。
しかし、その後人気は凋落の一途をたどった。
成人の日に開催された日本選手権は着物姿の若者などで
満員だったことを思えば隔世の感がある。
学生と社会人のレベルが離れたことで
日本選手権の見直しが余儀なくされ
真冬の風物詩的行事から外れたことなどが
原因の一つではないかと個人的には思うが
その他にもいろいろな要因が存在する。


2003年社会人ラグビー
プロリーグのトップリーグを発足させて
人気の回復と競技の向上をはかるものの
順調に人気が伸びているとは言いがたい状況にある。
それでもラグビー協会は、スーパーリーグ参戦を決めて*4
2019年ワールドカップの開催など
競技をもあげようとする意志を示している。
なんとかしようと足掻くラグビー
変化を嫌い何も決められないバスケット。



多分、こうした問題はどんな競技団体でも
多かれ少なかれある。
ただ、外部的な要因で競技に注目が集まったが故に
この二つの団体が何かと引き合いに出されるだけなのだろう。
どんな形であれ、
すべてのアスリートが競技に余念無くうちこめる環境と
スポートのもつ熱とメッセージが一人でも多く伝わればと、
思わずにはいられない。