緊急事態宣言の夜に

やっぱり、さだまさしは面白い。

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さて先日、本田圭佑選手が

優先順位の高いもんを政府が助けて、低いもんを国民同士で助けられるか?

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と発言したら、炎上したり、
彼の発言をネタに政府を批判する記事などが出回っている。

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勝手な憶測にすぎないが、彼としては
お上に助けをもとめるだけではなく
自分たちでできることは自分でしよう、
くらいの意図だったのではないだろうか。
もし、そうでなくとも
選民思想の差別主義者と非難するのは
明らかに行きすぎだと思う。

弱者を政府が助けるのは当然だとしても
助けの手がくるのをただじっと待って
政府や役人の批判ばかりして
不満をたらたら流す姿を見せて
社会に対する不信感と不安を
子供に植えつけるのが大人のあるべき姿とは思えない。

確かに政府の不手際はあるにせよ、
日本は欧米に比べて
すくない感染者と死亡者で推移している。
政府の施策が大正解とはいかなくても
間違いであったとはいえないだろう。
経済対策が遅いとの指摘は、
正鵠を射ているかもしれないが
優先すべきは国民の健康であり、命だろう。
命あっての金勘定である。

炎上に加わったフォローワーたちの困窮について
知る術はないが
他人の揚げ足をとって非難する余力があるならば
ほかにできることがあるのではないか、と
穿った言葉を吐きたくなる。

往々にして民主主義云々する人たちが
個人的な不満を表明し、為政者の人格を否定する発言を
発信したり、支持したりしているが
不満はあろうとも
ルールで決めたリーダーに従うのは
いうまでもなく民主主義の決まり事である。
緊急の場合であれば、なおさらそうしなければいけない。
ウィルスに限らず緊急事態において
リーダーに余計な負担を増やして
時間を失うことを何より恐れなけれならない。
牽強付会して、一所懸命に動いている人間
揶揄したりを批判することは
民主主義の在り方を否定するのみならず、
この国をより大きな危険にさらす行為に他ならない。

話は飛躍するが、医療従事者の子供の保育や
社会の流通を支える長距離ドライバーの子供を
感染のリスクがあるからといって
教育や保育を拒否するという発想は
どこから来るのだろう。
日本国民の大半がそうでないと信じないが
ニュースになる程度に存在しているのは
悲しいかな、事実である。

建設的な意見もなしに
無責任なSNSやマスコミに踊らされ、為政者を批判し
政府批判を繰り広げ、窮状にあるものを困惑させることは
かつての日本人が恥知らずと呼んで
嫌悪した行為そのものではないかと思う。
身の可愛さばかりで
社会的な義務や影響を考えることのない浅慮な思考こそ
慎むべきだろう。

当たり前のことだが、人は一人で生きているわけではない。
人に支えられて生きている。
当たり前のことだが、当たり前のことに
気が付かない、感謝しない人間が増えたのが
とても嘆かわしい。


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私たちは普段、社会に守られている。今は、私たちが社会を守る番とは
山中教授の言葉を毎日新聞が伝えた言葉だ。
個人的には、それとともに社会を支えるすべての人間が
リスペクトされるような社会になれば、
と願わずにはいられない。


粗にして野だが、卑ではなくー。
そういう生き方を貫けたなら、路傍に倒れるとも可なり。

と、ちょい見栄を張ってみる。

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