日本vs米国


日本の三連覇が懸かったアメリカンフットボール・ワールドカップ決勝は
激しい風雨の中の戦いとなった。
結論から言えば、この風と雨が勝利を分けた。


体格で劣る日本チームは、洗練された戦術とスピードで
米国に相手に互角以上の戦いを繰り広げた。
第1Qのファーストプレーでロングパスをインターセプトされ
タッチダウンにつなげられてしまうなど最悪に近いゲームスタートだったが
ショットガンから展開するパスとランで米国のディフェンスを切り刻み
モメンタムを握れないまでも要所要所で米国守備を攻略し
得点を着実に積み重ねてゲームをリードしていた。


しかし、惜しむらくは
激しい風雨は、日本のパスアタックの威力を半減させてしまい
必然的にRB古谷のランの効果も
限定的なものにならざるを得なかったということである。
勝負にifはないが、天候が晴天微風であれば
日本のショットガン攻撃がもっと大きな威力を発揮していたことが
容易に想像できるだけに
天気に恵まれなかったという憾みが日本に残る天候であった。


攻撃陣だけでなく日本の守備陣も健闘が光った。
ビックプレーを連発し米国からターンオーバーを重ねるなど
充分すぎる働きをしていた。
ただ、勝負どころで米国のなりふり構わないパワープレーを
止められなかったことが悔やまれるが
それをさしてひいても日本の守備陣の奮闘は称賛に値するものだった。


チームを作って3週間の米国に
1か月以上にわたって合宿を組むなど周到に準備した日本が
ホームで敗れたことは
とても残念なことだ。
接戦を演じたという事実に満足したか、それとも腹立たしく思ったか
関係者でないtacaQの知るところではないが
4年後の復讐リベンジを果たすであろうことを期待したい。