ストップ・ザ・テロ

三十一日、暫定政府のアラウィ首相は記者会見し、
「われわれはテロリストを打ち負かした」と語った。
選挙妨害テロが懸念されたにもかかわらず、60%前後の高投票率
落ち着くとの予測が出てきたことで、
国際社会でも選挙を成功と評価する見方が広がっている。
産経新聞) - 2月1日2時57分更新



イラク選挙 首相「テロに勝った」Yahoo!ニュース-海外-

立候補者の名簿すら満足に公開できない、
選挙人名簿に名前を乗せたがらない
テロの標的になる、etc...とネガティプな報道が相次ぎ
成立が危ぶまれていた30日のイラクの選挙だが
投票率が約60%に達するようだ。
戦争開始から約2年が経過した今、
イラクの国民は復興への意思を示し、その一歩を歩きだしたと言えるだろう。


30名前後の人間がテロに遭ったと伝えられる今回の選挙について
ブッシュ大統領が投票したイラク国民の勇気を讃えていたが
それはやや筋違いであり、よけいなお世話のような気がする。
イラクへの影響力を見せつけたいとの思惑があるのであろうが
専制政治であれ民主政治であれ、政を決めるのはその国に住む国民の権利であり
今回の結果はそれを行使したに過ぎない。
たとえ、そのお膳立てをしたのが米軍だとしても、である。


推測だが
イラク国民は米軍や傀儡政権に対する不満や不平はあっても
それ以上にテロに怒りを感じているのではないだろうか。
60%という数字は、平然と自国民を巻き込む自爆テロへの
抗議の声のような気がしてならない。
あるいは圧政を布いたフセインへの意趣返しの意味ニュアンスがあるのかも知れないが
「テロを恐れてる国民を勇気づけるために一番最初に投票所に来た。」
とテレビカメラに向かって宣言した無名のイラク人の言葉を聞く限り
テロリストより暫定政府と米軍を支持する国民が少なからずいるのは確かである。


イラク復興まで多くの困難が待ち受け
克服しなければならない障害も数多いが
復興が一日も早く成ることを願う。