北朝鮮をやっつけろ

「2月は微妙な時期ですが、政治問題で台無しにしてほしくない」
これは日本と北朝鮮が同組になると決まったときの小泉首相の言葉だが、
台無しにしないようにするのはあんたの仕事だろうと思ったのは
ぼく一人ではあるまい。
しかし、こうして不安視する声はさまざまあるが、
ぼく自身は、こと試合に関するかぎりはすこしも心配していない。
アジアカップでのジーコを見ているからだ。


「スポーツの正しい見方〜ジーコの国際経験が北朝鮮戦の鍵になる」海老沢泰久


政治的な思惑が交錯する状況とはいえ
北朝鮮の選手は日本に勝つと家がもらえるとか、愚にもつかないニュースや
選手の不安をいたずらにあおり立てようとする報道が目につくなか、
スポーツライター海老沢泰久は、Number-Webに上記のような文章を掲載した。
ジーコの采配に対する疑問の声は今なお多いが
国家の威信が激突する修羅場のワールドカップにおいて
無責任な首相のサポートが期待できなくとも
ジーコのリーダーシップはぶれないと海老沢氏は踏んでいるようだ。
私も至極その通りだと思う。


その北朝鮮戦に向けた調整のとしてカザフスタンとの親善試合フレンドリーマッチは4-0で圧勝だった。
カザフスタンのコンディション不足を考えれば
可もなく不可もなくといったところか。
FWの玉田、右サイドの加治、2列目の小笠原、
3列目の福西あたりの動きが良かったのが印象的だった。



昨年の話になるがNumber615号に、アジアカップの際、三浦淳宏
中国人から暴力を受けた日本のサポーターのためにも優勝しなければならない、と
スピーチしチームの団結を促したことを紹介されていた。
その記事を読んで以来、三浦に少なからず期待しているのだが
昨日の試合は出番がなく、そのことが少し残念だった。