北京的夏


今は廃刊となって久しい「MRマガジン」という雑誌に
爆風スランプファンキー末吉原作の北京的夏という漫画が連載されていた。
天安門事件直後の北京を舞台にして
中国のロックバンドの女性ボーカルと日本の人気ロックバンドのドラマーとの
悲恋を通じて「ロックとは何か」という命題を描いた音楽コミックの傑作である。


趙氏の功績一部評価 新華社報道 北京の革命公墓で葬儀


【北京29日井上裕之】中国の改革派リーダーで一九八九年の天安門事件で失脚、軟禁生活のまま病死した趙紫陽・元共産党総書記の葬儀が二十九日午前、北京郊外の「八宝山革命公墓」で行われた。同墓は歴代指導者らの葬儀が行われてきた共同墓地。胡錦濤政権は同事件の再評価を避けつつ、改革・開放を推進した同氏の功績に一定の敬意を示し、同氏の名誉回復を求める遺族、支持者の声に配慮した形だ。

(中略)

 中国当局は趙氏が擁護に回った天安門での学生デモを「暴乱」と規定。十七日に趙氏が八十五歳で死去して以降も「事件の評価は確定している」との立場を繰り返している。ただ、民主化運動の再燃も懸念、葬儀を通じて同氏の一定の名誉回復を図ったとみられる。

西日本新聞) - 1月29日14時38分更新

先週亡くなった趙紫陽氏は、1993年に訒小平から自己批判を条件に
政界への復帰を打診されていたが、それを全て断わったという。
その信念の強さを産経新聞は、「歴史の評価は我にあり、というところだろう」と
評価していた。


天安門事件というのは、中国人にとって一体何だったのだろうか。
久しぶりに「北京的夏」が読みたくなった。

北京的夏 (KCデラックス)

北京的夏 (KCデラックス)