グレートファイアウォール

六四ー天安門の虐殺から20年が経過した。
世界を驚愕させた事件であるにも関わらず
中国の若い世代では、この事件を知る人間は少ない。
学生運動家と近い立場で、この事件を契機として
失脚した趙紫陽は、歴史的に抹殺され
彼の出身地に近い人々ですら、その存在が消し去られているという。



現在、中国版のグーグルやwiki天安門事件を検索すると
結果には全く反映されない。
万里長城(great wall of China)に擬えて
この検閲体制はグレートファィアウォールと呼ばれている。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/04/news004.html



中国はこの二十年で大きく変革した。
民主化はともかく、資本主義が歪んだ形ではあるが
導入され、多くの問題と矛盾を抱えながら発展を遂げた。
天安門で犠牲となった人たちの願いが
豊かな中国であったとするならば、
それはごくわずかだけ叶えられたといえるかもしれないが
現代中国の超不平等社会を是とはしないだろう。


如何なる検閲体制を敷こうと
いつか真実は明らかにされる。
そして、その時こそ彼の死が正当に評価され、報われるだろう。



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