生きるということ


東京九段会館桜井よしこさんの講演を聴いてきた。
タイトルは「生きるということ〜美しい国へ」だった。
講演の内容を要約すれば
美しい国になるためには日本人が美しくあらねばならず
そのためには歴史を知ることが重要ーというものであった。


アメリカの初代日本総領事だったタウゼント・ハリスの残した文章を引用し
かつての日本には欧米人が理想とした高度な精神文化ー
富者は清廉に貧者は清潔を旨としたがあったことを紹介。
五箇条の御誓文を解説し日本には太平洋戦争以前から民主主義があり
それは、聖徳太子が作った憲法十七条の精神が日本人に広く浸透し
民主主義を受け入れる土壌があったことを述べ
日本は太平洋戦争以前でも素晴らしい国であったことを強調されていた。
今の日本人はそうした自国の誇るべき歴史を知らないから
自信もなく、自分の位置が分からないから生き方が浅ましいと
学校教育の問題を指摘していた。


また学校教育ばかりでなく
権利と自由ばかりを主張する「馬鹿親」の存在を指摘。
子供に理屈ではなく、ダメなものと言えず
自分の子供を愛せず、慈しめない、仲のいい友達親をなくさなければ
ということを訴え
「子供は親によって芽が出て、学校によって花が開き、社会によって実がなる」
との言葉を紹介していた。
経済性や利益ばかりを追求するのではなく、日本古来のモノを大切する文化の復活と
伝達を力強く主張されていた。


自身が美しい日本人かどうか心許ないが、
そうでありたいと思ういい講演だった。
少なくとも子供は国の宝と言えば「子供は国のために生まれるという発想があるのではないか」と
批判する馬鹿親ならぬ馬鹿議員
居なくなる国を子孫に残したいと思う。




何があっても大丈夫

何があっても大丈夫