朝鮮総聯の大罪


朝鮮総聯の大罪!


最近、民団と総聯が和解したと報じられた。
一時は構成員が25万以上と言われた総聯も
金正日拉致事件を認めたことを機に
離脱者相次ぎ実質4万人前後まで減少し
組織存亡の危機を迎えた。
こうした状況に背に腹は替えられずとばかりに
敵対していた民団と手を組んだ言われているが、
そうした大技が一朝一夕にできる訳はない。
勿論、親北政策を掲げる盧泰愚大統領の意向もあるだろうが
民団に入り込んだ総連のスパイが長年かけて行った工作の成果ではないだろうか。
「<増補版>朝鮮総聯の大罪」を読んでふとそんな気分にさせられた。


民団は在日本大韓民国民団と名乗っているが
もともとは共産主義的性格を強めた総聯に対抗するため
組織された在日本朝鮮居留民団が前身であり
本来は北・南の別なく朝鮮民族を支えていたが
総聯が北朝鮮色に染まるにつれて、親大韓民国の傾向を強めたという経緯がある。



戦後在日朝鮮人、韓国人の生活幇助を目的として
設立された旧在日朝鮮人連盟は次第に共産主義的性格を強め
在日朝鮮統一民主戦線を組織して極左的暴力活動を各地で展開していく。
その後、コミンテルンの指令により日本共産党から在日は除外され
これらを吸収する形で1950年在日朝鮮人総連総聯合会が結成される。
それまでの共産主義的暴力路線とは一線を画したものの
中央集権的な性格で金日成、正日親子に忠実な僕として数々の"事業"に手を染めて
ある時は日本人を、ある時は同胞である在日をターゲットとして
莫大な金を合法・非合法問わず集めてきた。


莫大な金額の献金金親子へするために
万景峰号の船上で新潟県新潟市海上保安庁の係員等を酒池肉林の接待を与え
買収または脅迫して税関を意のままに操るなどは序の口で
差別から融資が受けられない者への援助を目的に設立された朝鮮銀行
金を効率よく集めるため総聯がのっとり
在日の商工者から寄付を強要した挙げ句、融資を焦げ付つかせ破綻させてしまう。
破綻させてもなお金親子への献金をやめずに
同胞の資産を一方的に売却してしまうという無法さ、反省のなさには
呆れてものが言えない。


総聯幹部の中には30年代に行われた帰国事業で、
身内を人質にとられている同情的側面もあるが
それを推進したのはほかならぬ総聯である。



同書は北朝鮮に籠絡された人物して野中広務、加藤宏一らの名前を挙げたほか
北朝鮮拉致日本人救援議員連盟(旧拉致議連)の中山正暉会長も
経緯は不明だが籠絡され拉致被害者家族の発言を封じようとしたことも指摘している。
前述したことが全て現実に行われていたかどうか検証する術はないが
その殆どは正しいような印象を受ける。
犯罪的な行為の数々を見逃してきた、あるいは黙認してきた政治家の罪は重い。