日本人の尊厳を貶めているのは誰だ

http://news.goo.ne.jp/news/picture/jiji/20050616/2524520.html

イラク首相、「自衛隊活動に感謝」
イラクのジャファリ首相が16日、陸上自衛隊が活動するムサンナ州サマワを電撃訪問。

こういうニュースは殆ど流さないくせに
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050624/K2005062302540.html

陸自車両通行中、道路脇で爆発 イラクサマワ
23日午前9時(日本時間同日午後2時)ごろ、イラク南部サマワで、現地に派遣されている陸上自衛隊の車両4両が走行中、道路脇で爆発が起きた。防衛庁に入った連絡によると、車列の3番目を走っていた隊員輸送用の高機動車のフロントガラスにひびが入ったが、4両に分乗していた隊員と外務省職員1人の計約20人にけがはなかった。地元の警察幹部は「自衛隊を狙った攻撃だ」と述べた。政府は陸自が標的になった可能性が高いと判断。安全が確保されるまで宿営地外での活動を当面見合わせる方針を決めた。

こういうニュースを喜びいさんで、さも大事件が起きたかのように報道するマスコミは
どこの国の人間だろうか。


航空自衛隊パイロット佐藤守氏は、ブログ
過去の自衛隊サマワ派遣に関する報道や事件について触れて、 気がひけると断り書きしながら

私にはどうも爆発の規模からしても『日本人の抵抗勢力による自作自演?』のような気がしてならない.

と述べている。



佐藤氏の推測通り、日本人が絡んでいるかどうか不明だが
今回の爆発は、規模からして本格的な襲撃というよりは悪戯に近い。
容疑者の拘束が50人を越えたのは、自衛隊がそれだけ嫌われているというより、
サマワの有力者達が自衛隊に残ってもらうための好意の裏返しと解釈するのが適当ではないだろうか。
"泥酔論説委員の日経の読み方"にもtacaQと似たようなコメントを掲載していた。

不満と言うか、催促のデモンストレーションなんでしょう。
(中略)
自衛隊は宿営地に篭もってるだけだから、
というのもいまだによく聞きますが実態なぞ報じる日本人記者だって地元にはおらず、
わずかNHKがそれこそバクダッドのホテルに引き篭って
イラク人スタッフに電話で取材しているような始末です。
よく言われますように、犬が人を噛んでもニュースにならないが、
人が犬を噛めばニュースになるのと同じで、
事件があれば大きく報じますが日本の普段の活動というのはほとんど記事になりません。
地味ながらも着実に地元に貢献していることを報じていれば、
今回のようなこともその背景を誰もが読み解くことができるのですがね。
泥酔論説委員の日経の読み方


JOG(378) サマーワに架けた友情の架け橋



日の丸というのは、遠くから的になりやすいので、
先にイラクに駐留していた外国軍から外すようアドバイスを受けながらも、
「自分達は、アメリカの支援ではなくイラクの支援に来たのだ。的にするなら的にしろ。」
と言い切り、厳格な統制と規律で、現地民から信頼を勝ち取り
撤退しないでくれとデモで懇願される自衛隊
派遣を巡っては、防衛庁陸自)と対立した外務省ではあったが
その派遣地を探したのは、イラクに命を落とした奥参事官*1と井ノ上3等書記官らであった。
マスコミが恣意的な報道を繰り返し、自衛隊を貶めようとしても
大半の日本人が知らないところで、二人の若い外交官の死は報いられつつある。

*1:当時。事件後にそれぞれ大使と1等書記官が付与