ジョージ・ウィンストン


モンタナ~ラヴ・ストーリー


前橋まで足を運びジョージ・ウィンストンの演奏を聞いてきた。
中学の時、彼のピアノに魅了されて以来、彼のファンだが、
実際にコンサートで聞くのは、4年ぶり2回目のことである。


彼の両の手が鍵盤を奏でると透明感のある硬い音がこぼれ落ちるのだが
音が重り連なると、それは奔放なメロディとなり躍動感を伴ったイメージとなり
しばし、五感を不思議な感覚で満たされてしまった。
彼の調べは、風のようであり、雨のようであり、空のようであり、
森のようですらあった。


彼の代表曲である「Longing」は、大胆なアドリブを加えて演奏されたが
その主旋律は、二十数年前と変わることなく甘く、切なく、寂しく、そして優しく響きだった。
音と空間の広がりに心の琴線をそっと撫でられた二時間であった。