電車男


電車男


tacaQ、基本的に2チャンネルは見ない。
幾つかの例外*1はあるにしも、
他人の悪口を垂れ流し罵る様は
見ていてあまり気持ちのいいものではないからだ。
ネラーの全てがそうであるとは思わないが、
同様の理由からあまりネラー*2も好きではない。


昨年秋、2チャンネルから生まれた現代のおとぎ話「電車男」が出版されると
とある人がここの掲示板に感想を書き込んでくれた。
その人にとって、tacaQのキャラが電車男と被っている*3らしいのだが、
喜んでいいやら、悲しんでいいやら。
そんなこんなで、本屋でこの本をちょくちょく立ち読みしていたのだが
日曜日、映画を見てきた。


モテない22歳のヲタが、なけなしの勇気を振り絞って
酔っぱらいに絡まれた女性を助けたことから始まる恋物語
観るものを、ネットの名無し達&ロムラー同様引き込まずにはいられなかった。
エルメスさん家行きの切符は、JTBじゃ売ってくれねぇんだよ」
と主人公のヲタを叱責する名無しの一人の台詞は
歯がゆいヲタの行動に一喜一憂していた観客の気持ちを
もっとも凝縮し代弁した言葉だったと思う。
ヒロイン・エルメス役を中谷美紀が演じることに、年齢的に無理あるんじゃねぇの?
と思った以外は、文句の付けようがなく2チャンとかネットとか関係ない人間にも
十分楽しめる作りになっている出色の出来といっていいのではないだろうか。


ネラーだけでなく、多くの人間がこの物語に違和感を感じ、疑問視しているが
この物語を嘘か本当かで、詮索するのはあまり意味がないように思える。
何故なら、既に多くの人間がこの物語の登場人物に感情移入し支持しているのだから
そして一つくらい、そうしたおとぎ話が2チャンネルに存在しても
許されるのでは、と個人的には思う。


以上、ハーメスのペアカップをキボンする毒男の感想である。

*1:高砂義勇伝など

*2:実兄もネラーだったりする・・・苦笑

*3:tacaQの愛と感動の涙の物語Hちゃんシリーズ参照:アーカイブは、ページトップのタイトルバーの「白」をクリック