全ての道はドイツへ続く


負傷した足首が懸念されていた先発FWの鈴木は、
前線でいい具合にボールに絡んでいた。
ファールで止められることが多かったが、DFの裏へ出たボールにいい反応を見せて
それなりにチャンスを作っていたので最低限の役割は果たせたと思う。
前回、足下にボールが収まらなかったことで批判を浴びた高原は
今回は逆にボールを持ちすぎて止められるシーンが前半目についた。
だがバーレーンの運動量が落ちた後半は、DFを突破し惜しいシュートを何本か放ち
相手に脅威を与えていた。おしむらくは枠にさえ飛んでいたらと思う。


総括すると前半、守備の意識が強いバーレーンのDFに手こずっていたものの
バーレーンの運動量が落ちた後半は、左右のサイドから容易に切り崩して
数多くのチャンスを作り出すことができた。
特に後半開始から10分頃からは、日本のパスが中盤から前線に通り
得点を期待させるような流れができつつあった。
結局は相手側の自殺点で、得点が入ったが
それがなくてもいずれ入っていたと思う。
中盤の底に収まった中田英寿は、イージーパスミスが目立ったものの
守備の意識が高くバーレーンの攻撃の芽を潰し、無失点に大きく貢献していた。


得点力不足という課題が依然残ったままだが
勝ち点3を手に入れたことでドイツへの道筋がぼんやりと見えてきたように思える。