南アフリカ



4月に放映されたBSドキュメンタリー、
2019年日本開催の大会で
優勝を遂げた南アフリカ
かつてアバルトヘイト(人種隔離政策)を施行していたが故に
スポーツの国際試合から長らく締め出されてい時期があった。

1995年、人種政策を撤廃したことで
南アフリカは自国でラグビーワールドカップ開催を認められるものの
同国ではラグビーは白人のスポーツとして認知されていた。
代表に黒人選手は一人だけしか選ばれていなかったことを考えれば当然のことで
黒人は冷ややかな目で、大会を眺め
国として盛り上がりに欠いたまま大会を迎えた。


黒人と白人の対立が色濃く残る南アフリカ
ワールドカップを国を一つにする機会ととらえたネルソン・マンデラ大統領は
直接チームを訪れて激励するなど、陰ひなたに応援を続ける。
大会前下馬評は高くなかった南アフリカ代表だが
粘り強く戦い幸運を味方につけ、勝利をもぎ取り、決勝へと駒を進める。
思いもよらなかったラグビーチームの奮闘に
今まで冷ややかな目で眺めていた黒人たちも心開き
国民が一丸となって決勝戦を迎えるー

出来過ぎた話に
本当にそんな話があるのかと疑いたくもなるが
紛れもない実話である。
不可能と思えることでも
可能と信じて流す熱量が奇跡を起こすー
そう形容するほかない奇跡の大会だったことを今さらながら知った。

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