ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

nonnさん(だったと思う)のレビューを見て、
見て見たい映画リストに入れていた一作。
最近邦画でリメイクされた影響もあってか
デジタルマスター版がリリースされ
近所のTSUTAYAで借りてきた。

「天国では誰もがみんな海の話をするんだ」
手遅れの脳腫瘍のヘビースモーカー、マーチンの一言で
物語は始まる。
病院の同室だった骨肉腫末期のルディを相棒に
ギャングの車を盗み、銀行強盗など行く先々で
大騒動を巻き起こし、ギャングと警察の双方から追われつつも
海を見ようと残り少ない生を燃焼する二人。

生真面目なドイツ人のギャグだかシリアスだか
判別がつかない画面展開に
笑いのフラストレーションがたまるが
ラストシーンの美しさに、思わず涙腺がゆるむ。

こんなわがまま最後を迎えられるなら
人生もまた悪くないと思う。