私と20世紀のクロニクル

私と20世紀のクロニクル

国治まってよき武士の忠も武勇も隠るゝに
たとへば星の昼見えず、夜は乱れて顕はるゝ
仮名手本忠臣蔵


天才と呼ばれて2学年飛び級して高校に入り
多くの素晴らしい人物に師事したドナルド・キーン
源氏物語の英訳を読み、日本に興味を抱き
海軍に入って日本語を学び、日本との縁を深くし
戦後、多くの文学知識人との交流をもち
日本人以上に日本文化の造詣を深めた。


昨年、読売新聞の土曜日に
自身が連載していた自伝風のエッセーをまとめたものであり、
時に笑い、時にほろりとするようなエピソードが綴られていた。
三島由紀夫の死に際して右翼だと誤解されるから
弔辞を読み上げることを断念したことを
今もって後悔しており、彼が祀ってある祭壇に
キーンが翻訳した仮名手本忠臣蔵の一節が掲げてあったことを紹介するなど
彼の日本に対する思い深さが随所に読み取れた。



俺ももう少し国文学勉強しなきゃなぁ。