プロフットボール史上最悪の間違い


アメリカの名コラムリスト、ボブ・グリーンの十数年前の文章に
"雪の降るスタジアムでスーパーボウルを開催すれば素晴らしい試合になる"
といった読者からの提案を取り上げたものがあった。


フットボールにちょっと詳しい人ならば、知っていることだが
スーパーボウルは温暖な地方のスタジアムかドーム球場で開催することになっている。
従ってボブのコラムは、今のNFL経営者が替わらない限り実現することはあり得ない。
9.11テロ事件の際「ニューヨークでスーパーボウルを」という話も
持ち上がるには持ち上がったが具体的に、この構想が実現に向けて
動き出したという話を聞いたことはない。
やはり、雪の降るスタジアムでのスーパーボウルはお目にかかることは
金輪際ないのかもしれない。


Pitスティラーズの名物RB"バス"ベティス
出身地であるデトロイトスーパーボウルに出場したいと発言したことが
メディアで度々取り上げられている今年のプレイオフ戦線だが
デトロイトで開催が決まった時は、かなりけなされたようだ。
以下、1月22日付の産経新聞から引用

「最悪」に挑む努力の人

アメリカンフットボールNFLが2000年に06年の第40回スーパーボウルの開催地をデトロイトに決めたとき、メディアは「プロフットボール史上最悪の間違い」とけなした。寒冷地であるうえ、市の中心地は荒れ、犯罪率は高く、自動車産業は半死の状態にあったからだ。


そのハンディを乗り越えてスーパーボウルわ成功させ、デトロイトを復活させようとするのが開催地委員会の委員長に選ばれたロジャー・ペンスキー氏(六八)だ。ペンスキー氏は1960年代のF1レーサーで殿堂入りしている。現在は国内、ドイツ、英国、メキシコに合わせて200店以上の自動車販売店のオーナー経営者だ。


10歳のとき、父親に自転車をねだって「自分のカネを稼げ」と断られた。配達していた地元紙が20部以上拡張すれば自転車を商品に出すしたため、40部を拡張し自転車を獲得したいう逸話がある。「以来『努力は報われる』という父親の言葉を忘れたことはない」とペンスキー氏。


自分が一番先に出社して、最後に退社する猛烈型経営のペンスキー氏に抵抗感を持つ人も多かった。だが、当人は「膨大な作業のプレッシャーの下で不満もあっただろうが、事業への参加意識を
餅、しっかり働いて名を知ってもらえば、逃げ出して人任せにすることはできなくなる。次第にそうなってきた」と成功に人を見せている。スーパーボウルは2月5日に開催される。
(ジョン・ギャラガー)

ロジャー・ペンスキー氏はデトロイトのバッドマンになれることを祈りつつ
フットボールに携わる全ての人に祝福あれかし。





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