ビル・ウォルシュ


名将ビル・ウォルシュ氏が死去 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

NFL、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)を3度のスーパーボウル(Super Bow)制覇に導いた立役者のビル・ウォルシュ(Bill Walsh)氏が30日朝、3年間におよぶ白血病との闘病の末75歳で亡くなったとスタンフォード大学Stanford University)が正式に発表した。ウォルシュ氏は、パスを主導としたウェストコースト・オフェンス(West Coast offense)の考案者であり、アメリカン・フットボールの殿堂入りを果たしている。ウォルシュ氏はウェストサイドにある自宅で家族に看取られたという。


ランプレーのかわりに
3ステップの5ヤード前後のショートパスを多用することに特徴がある
エストコーストオフェンスがNFLの戦術として定着してすでに久しい。


このオフェンスが普及した要因は
QBが強肩であるといった身体能力をさほど必要とせず
ショートパスが多いのでQBがサックによってケガをする危険性が低く
パッサーにフレンドリーと評価されているからである。


QBを保護しようとするNFLの姿勢から
ウェストコーストが採用されることに時代の趨勢ないしは必然性を感じる。
だが、時代の流れといえども
ウォルシュが稀代の名QBジョー・モンタナを擁して
スーパーボウルを制していなければ
このオフェンスはこれほど広まらなかったであろう。


そのモンタナは
ドラフトの妙で、指名せざるを得なかった予定外の選手だったというから
人生の巡り会いの面白さを感ぜずにはいられない。