沈まぬ太陽

http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20050415/m20050415023.html
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20050414/e20050414002.html

トラブル続きの日航が国土交通省から異例の業務改善命令を受けて
再発防止策を提出したようだ。
その内容を詳しく知っているわけではないが、
おそらくトラブルが近日中に止むことはないだろう。
JASとの経営統合にはじまり、旧JAS側への過剰な配慮が
組織の意思統一を阻害し、それが細かいミスにつながったとする向きもあるが
自分は、定時運航の奨励に象徴される営業優先の方針が招いた事態だと思う。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20050414/20050414a4730.html

今から約30年前、全日空と自衛隊機が雫石上空で衝突する事件があった。
自衛隊機側に過失があったとして裁判で決着がついたが
その判決文は疑問符の残る内容だった。
死亡した全日空のパイロットの名誉に関わるのでうかつなことは云えないが
その当時全日空を含めた日本の航空界は、
安全軽視の傾向があったことだけは指摘して述べておこうと思う。
具体的に云えば、同航路を運航する航空機同士が競争したりとか
運航時間を短縮すればパイロットに金一封を与えるとか
凡そ安全と相反する施策がまかりとおっていたのである。
雫石事件と直接の因果関係は明らかにされていないが、推して知るべしだろう。

御巣鷹山の悲劇から約20年、あの悲劇が何故起きたのか、
日航はその理由を忘れてしまったのだろうか。
だとすれば、GWの青森行きは、日航機による空路を
選択肢から外した方が良いのかも知れない。



沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)