僕はポケバイで育ったんです 子供たちにバイクのおもしろさ、 レースの楽しさを知って欲しいから DAIJIRO-CUPを初めました レースの人気を底辺から盛り上げ 才能ある若手ライダーが登場して欲しい そんな子供たちの中から いつの日にか世界チャンピオンが登場してほしい 2001年FIM-WGP250CCクラスシリーズチャンピオン加藤大治郎
今日、加藤大治郎のオフイシャルサイトをのぞいたら、
トップページにフラッシュが貼ってあり、生前の彼のコメントが流されていた。
ここ、数年バイクに乗っていないがtacaQバイク好きである。
先日WEB巡りをしていて、バイク=反抗の手段であるような
東本昌平の漫画「キリン」に出てくるガルーダ的思考の意見を見かけた。
別にこの意見を否定する訳ではないが、非常に悲しい気持ちになった。
こうした意見を公言する輩がいる限り、バイクに乗らない人達にとって
バイクが、モータースポーツであるという認識は定着することはない。
だから、世界中が、加藤大治郎の死を嘆いている時ですら
当の日本人自体が「加藤大治郎?Who?」というような腹立たしい状況が生まれ
WGPで多くの日本人が活躍しているにも関わらず
来年からテレビ中継をする局がなくなるのだ。
これは日本人にとって非常に不幸なことだと思う。
こうした悲しみや苛つきやは、バイク嫌いの人やバイクを反逆の象徴と
勘違いしている連中には理解できる類いの感情ではないだろうし、
わかってほしいとも思わない。
ただ、モータースポーツを含む全てのスポーツを愛する人に、
大治郎には夢があったということを知って欲しい。
バイクを愛し、世界チャンピオンになれたであろう日本が生んだ天才の、
誰からも愛された偉大なライダーの夢を、である。
そして、日本中の誰もが加藤大治郎という偉大なライダーがいたことを
自慢気に語って誇りにする日がくればいいな、と思う。