AFCのWESTではKCチーフスが開幕3連敗した。
昨年の好調をそのまま維持できるとは思っていなかったが
3試合を終えて全敗とは、正直予想外の結果である。
HOUテキサンズとの試合なぞは、敗因を見つけることが難しい内容で
チーフスが勝ってあたり前のゲームだった。

チーフスの敗因を強いてあげるとすれば、
7-3のリードで迎えた第2Qゴール前4thダウンショートの攻撃で
フィールドゴールで3点を狙わずに7点狙いでギャンブルを選択したことだろう。
そのギャンブルに失敗したチーフスは、結果的に3点をテキサンズに与えてしまい
瀕死状態の相手を生き長らえさせてしまった。
あそこで、FGさえ決めていれば、後半テキサンズは意気を吹き返すことなく
チーフスは今季初勝利を上げていただろう。
普通に考えれば、手堅く3点を狙いに行く場面なのだが
ヘッドコーチがそう判断しなかった、或いはできなかつたのは、
貧すれば鈍するというべきなのかも知れない。


そんなチームの不調とは無関係にぶっぢりに乗ってるのがダンテ・ホールである。
今季リターンTDはまだ上げてないが、
兎に角早い、滅茶苦茶早い、アイシールド並に早い。
キックオフリターンの時、密集地帯を疾風のようにすり抜けて
ロングゲインを面白いように重ねるプレーは、見ていて本当にエキサイティングである。
先に復活したディオン・サンダースは、歴代NFLプレーヤーの中で
ベスト・リターナーに選ばれているが
ひょっとしたら、ダンテ・ホールの方は、その上を行くかも知れない。