ヘン


特別な人間に憧れる10代
自分は特別な人間だと思いこむ20代
自分が特別でなく普通の人間であることに気がつく30代
普通の暮らしが一番だと感じる40代
そして普通に生きるのが一番難しいことを知る50代


以前、どこかのページでみかけた言葉である。
特別な人間に憧れた覚えはないが
日本にいながら、
この国をときたまどこか異邦の国のように感じてしまうことがあるtacaQは
はっきり云えば、特別ではないがヘンな人間である。
事実、去年職場にきたばかりの後輩にも「tacaQさんはヘンだ」と云われている。



少年時代tacaQは父のことでよく友達にからかわれた。
「tacaQちゃんのお父さんってヘンだよね」
そういう時、子供心に顔から火がでるくらいに恥ずかしく
そんな大人に自分はなるまいと思っていたが
先日、実家に帰ると母親からだんだん父親に似てきたねと云われた。
それは姿背格好が似てきたのか、それともヘンさが似てきたのかと
ちょっと考えてしまった。
どっちだろうと思いつつ父親の三周忌を迎えた。
電話口で墓参りに行こうかと訊く息子に、今度きた時でいいよと答える母親
そんな我が家を「それはヘンだろ」と
親父はあの世からツッコミを入れているかも知れない。