土曜の夜、BSを見ていると興味深いレポートを放送していた。
アメリカが国外に出兵して、派遣先の国の政権の確立、運営に携わった場合
それらの殆どが失敗しているという。
今世紀に入って成功した例は、日本、ドイツなど4例のみで
その他の十数件は殆どが失敗しているという。
ベトナム戦争時においては、ベトナムカンボジアで親米政権を確立したが
結局インドシナ半島の共産化をくい止めることがてきなかったし
最近の例で、ハイチのアリスティド元大統領の例が紹介されていた。
亡命していた元大統領をハイチの国政に復帰させたものの
米軍が撤退した後、ほどなく再亡命を余儀なくさせられたのは記憶に新しい。


データを見る限りでは、アメリカが今のアフガン、イラクなどの
占領政策が成功するとは言い難いものがある。
私見だが、これらの失敗は
現地の慣習や風俗に無視した「自由と民主主義」の押しつけ、そして何より
長期的な戦略に基づいたプランの欠如にある。
もともと、大統領が変われば外交政策が180度変わるのも珍しくない国である。
そうしたコロコロとかわる外交方針が、
結局「無駄」に終わる出兵を繰り返す原因になっているのだろう。


ブッシュ大統領が任期中で、日本に追い風が吹いている四年の間に、
解決しなければならない問題(北朝鮮問題等)を解決しておいた方が良いの自明のことだが
アラファト議長の葬式に遅刻するような人物を
特使に任命するライオン丸改めニャンニャン丸首相では
無理な注文かも知れない。