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公開中の映画「下妻物語」の原作者・嶽本野ばら（♂）によると
打倒「世界の真ん中で愛を叫ぶ」だそうである。

公開初日の土曜日、
ハードボイルドでなければ乙女じゃないがコンセプトの小説の映画を見てきた。
全体的な印象としては、笑える。めちゃくちゃ笑える。ぶっちぎり笑える。
ピンポンの原作者松本大洋が
「綺麗なお菓子の詰め合わせを見ているようだ」と感想を述べたらしいが
正にそれは、映画の本質そのものを表している。

過剰な演出やキャラクターのノリなど「こんなの有り得ねぇー」と思いながらも
テンポの良さに引き込まれてしまい、ついついのせられてしまう。
何より、良質なCMをつなぎ合わせたような細かく計算され尽くされた映像は、
素晴らしく美しく、そして面白い。

全体のトーンがハイテンポで続き、
ストーリー展開が速く、少々疲れるきらいがないわけでもないが
飽きることなく2時間スクリーンを見ることができる。
笑って、笑って、ときたまホロリする、なんとも云えない憎い演出をする。

とりあえず、合成着色料べっとりのお菓子の詰め合わせのように
いつもハイテンションで滅茶苦茶なことばかり書いて、
ときたまマジメするこの日記のノリに近いものがある映画だと
トンチンカンな感想を述べておこう。