身捨てるほどの祖国ありや

二年ぶりくらいに購入した「正論」は、去年の12月に開かれた
「日本軍性奴隷制度を裁く女性のための国際戦犯法廷」という茶番劇を
否定する意見が巻頭に載せられていた。


問う。


戦時中に行った売春行為について取り上げるならば、
なぜ今だにおこなわれている売春行為を問題として取り扱わないのか。
また、終戦後にソビエト満州で婦女子に行った同胞に対する
暴行・陵辱の数々を告発しないのか。
ソビエト満州で行った行為は合法なのか。
アメリカが原爆を広島に落とし多くの非戦闘員を殺したのは正当なのか。
イギリスやフランスがアジアで現地人を酷使し、
収益を上げていたのは経済行為なのか。
そうした行為について、今更告発しても詮無きことなのはわかっているが、
現在の価値観を基準に正義を振りかざす人間達は、
自分が絶対に間違いを犯さない神にでもなったつもりか。
付け焼き刃の正義を振りかざし先人の行為を辱める輩よ。
日本人の誇りが持てないなら、日本の国から出て行け。


毎日新聞には、原潜と実習船の衝突についてワシントンポスト記者の記事が
載せられていたが、その内容たるや、アメリカは今回の事件について
十分な謝罪をしたが、日本はかつての従軍慰安婦南京大虐殺について
謝罪しておらず、その非を糾弾する趣旨だった。
今回の事件と大東亜戦争を同一視して問題のすり替えを行う
ワシントンポストの記者の不見識をここでは問わないが、
日本はかつて国家的な行為でセックススレイブを実施した国としての
位置付けが定着しつつあるならば、なんと不名誉なことなのだろうか。