乳と卵


大阪に住む緑子と巻子の母娘が、
上京して過ごした2泊3日にわたる行動を描いたフィクション。
現代女性の気質を文体で表現しようと試みているせいか
文章がやたらと読みづらかった。


胸が膨み、少女から女性へと変化する体に葛藤し
美容整形で豊胸手術を考えている母親に対する不満などが交錯して
親子の心が邂逅し、物語にそれなりのヤマはあったが、
この小説のオチとイミが最後まで理解できないところに
tacaQが中年独身男を続ける理由があるのかも知れない。