そして音楽が始まる―名曲に隠された感動のドキュメント (Marble books)
- 作者: テレビ東京「そして音楽が始まる」
- 出版社/メーカー: マーブルトロン
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
数年前に終了したこのテレビ東京のマイナーな番組は、都合一度しか見ていない。
その回は、プリンセスプリンセスの「M」についてだったが
良質で丁寧な作りの番組を、その時まで知らなかったことにホゾを噛んだ。
もっとも知ったところで、青森に住んでる身では、どうにもならなかったが、
幸い、番組が終了してしばらくはテレビ局のウェブサイトにアーカイブが公開されていた。
アリスの「チャンピオン」、ハウンドドックの「フォルテッシモ」、
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」、上田正樹の「悲しい色やね」、
大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」などの一世を風靡したような曲には、
たいがい謂われがあるものだが、
内外の名曲にまつわる話の中に、唄い手の祈りにも似た曲に対する思い入れを
見つけ出しては、興味深く読んだ*1。
現在、販売されている本には15曲分の話しか掲載されていないが
沖縄と本土がクロスオーバーした喜納昌吉の「花」とブームの「島唄」のエピソードなど
珠玉のような話がページを連ねている。
時代を越えて語り継がれる唄には、唄い手や作り手の意図を越えて
魂のようなものが宿っているのを感じることがある。
だからこそ、歌は"悲しき時の母、苦しき時の友"なのだ。