空にうまれたさかな

誰かが「生きるって難しい」と嘆くのを耳にしたら、
いつも聞いてみたくなる。
「何と比べて?」
シドニーハリス


偶然見つけたアメリカのコラムリストの言葉。
否定的な言葉と皮肉ばかり口にする最近の我が身の
日常を少しばかり省みる。
苦労らしい苦労などしてはいないし、
家族にも恵まれ、何の過不足はない。


だが、それでも
「せつない気持ちとも 上手くやれる
 だけど人生は苦手さ・・・・・・」
憂歌団の歌を口ずさんでしまうことがある。


多分それはきっと、ブルースが好きというより
「ここではどこか遠くへ」とつぶやきながら
生きてきた自分への郷愁なのだろう。
不器用にそれでもまっすぐに生きてきた自分への・・・・・・


生まれて 来る場所を 間違えても
俺らしく 生きてゆくだけ




Good time’s rollin’

Good time’s rollin’

あー やさしい口づけは多分 得意さ
あー せつない気持ちとも 上手くやれる
だけど人生は苦手さ

俺は空に生まれたさかなさ
飛びたいから
何度も落ちて痛い目にあい
覚えるしかないさ

あー 生まれて 来る場所を 間違えても
俺らしく 生きてゆくだけ


あー 初めて守りたいものに 出逢えた
あー 涙を知らないと言ったおまえは
きっと幸せも知らない

おまえは海に生まれた小鳥さ
溺れながら
いつかキレイな人魚になる日
夢みて微笑むよ


「空にうまれたさかな」
歌:憂歌団
作詞:田久保真見
作曲:難波正司