国司信濃

よしやよし 世を去るとても 我が心 御国のために なほ尽(つく)さばや
君がため 尽せや尽せ をのが此(こ)の いのち一つを なきものにして


5日付の産経新聞国司信濃の人となりと辞世の句が紹介されていた。
どれほどの教育をうければ、これほどの人物となすことができるのだろうか。
命懸けという言葉は、よく使われる語句だが
比喩ではなく、文字通りに、しかも死後においても
忠誠を尽くそうとは、その心意気の高さは
到底現代日本人の及ぶところではない。


かつて、この国にはこうした人間が多くいたことを誇りとしつつ
高みへと登ろうとする努力を忘れてしまった己を恥じ入るばかりである。