大きなタマネギの下で



建国記念日の休日
テレビをつけると宮城の三人殺傷事件で
愚にもつかない警察批判のあと
爆風スランプの「大きなたまねぎの下で」が
ブラウン管から流れてきた。


メール全盛、プロフ&SNSで私生活全開が当たり前の昨今
ネットの恋愛やトラブルは当たり前で
時には事件や殺人に発展し
一大事件となった際は、
痛痒い恋愛日記や
アタマの足りない文字の羅列をさらされるのが
珍しくなくなりつつある。


サンプラザ中野がこの唄っていた年代を
家族の暖かさがあって人の温もりがあったと
宣う気はないものの
詩情あふれるよき時代と思えてきた自分に
年をくったなぁと苦笑いする。


携帯もなければ、パソコンもなく
電話は一家に一台黒電話。
あの頃、そうしたツールがあれば
もっとバラ色の学生生活を送れたかも知れないが
灰色の青春だってまんざら捨てたんじゃなかったと
強がってみせるのが男の美学


不品行の元横綱の品格を責めることに熱心な日本人だが
労金の金額の多寡を論じ
他人の米びつをのぞこうとする卑しさに気付かない。
幹事長イチロー君を筆頭に品格を失った日本人に
彼を責める資格があるのかとの主張に頷きつつも
それでもこの国の弥栄を千代に八千代に願う。