ふっ跳んだカップル


http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100208/biz1002082012026-n1.htm

“理想のカップル”あえなく破談 企業文化の違いが正面衝突

それぞれ破談会見を行ったキリンHDの加藤壹康社長(上)とサントリーHDの佐治信忠社長それぞれ破談会見を行ったキリンHDの加藤壹康社長(上)とサントリーHDの佐治信忠社長

 日本国内の市場が縮小する中、世界の列強に対抗していける国際競争力の強化を目指した“理想論”は、あえなくついえた。キリンホールディングスサントリーホールディングスの統合交渉は、統合比率やサントリー創業家の権利など、やっかいな課題を克服できないまま決裂。日本の食品業界を代表する両社の迷走ぶりは、業界再編の困難さを改めて浮き彫りにした。


破談になったこの話、経営統合が発表された去年の夏
泥酔論説委員の日経の読み方では
サントリーの個人商店的な持ち味がなくなってしまうことを
危惧していたが
泥酔氏の予想どおりの結末となった。

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20090715

テレビのコマーシャルでも一人旅する男を描いた「オールド」、大原麗子に「長く愛して、少し愛して」と言わせた「レッド」などなど、映像としても優れた作品をサントリーは残しています。
サントリーホールサントリー学芸賞、こういった後世に残るメセナ活動ができるのも、非上場企業で個人商店的な「遊び」の部分が残っているからです。
利益は社会や文化にも還元しましょう、いくらビールが不味くてもサントリーサントリーとして社会に存在する意義がここにあると思うのです。

今回の統合は、規模の経営を目指すということです。
世界のマーケットで伍していくためには、規模を追求するしかないというお話ですけど、大が小を呑む統合によって経営の質というかサントリーの持ち味が失われる気がしますね。
キリンのような体育会系経営の下では、サントリーの良くも悪くもボンボンさは吹っ飛びますけど、それを社説子のように「今後の成長戦略の手本となる可能性は高い」などと手放しで喜ぶわけにはいきませんよ。


サントリーの酒は不味くとも
メセナな活動をよくしているので
社会的に存在意義はあるという暴論に近い正論は
tacaQも同意する。


ビールはエビス、スピリッツはジム・ビーム
CMはサントリー