その街の子供


何気なくつけていたテレビにながれていた
震災をテーマにしたドラマ「その街の子供」は
予想外に面白かった。


震災を生き延びた子供達が、震災と向き合うことを逃げ
10年以上の時を経て神戸に戻り
それぞれの過去と向き合いながら、
震災を見つめるという筋書きなのだが
被災者の直截な悲しみや恨み言をストレートに主張され
悲惨な話を聞かされるより
鮮烈なスマートさに心惹かれ、震災を知らない世代や
神戸以外の人間にも伝わるものが多かったと思う。


悲劇を演じたい主人公は大勢いて
恨み言や繰り言をつぶやく人間もそれこそ星の数こそいるだろうが
逃げるというずるさ、強かさー
メインのストーリーに選びづらい題材を描いた脚本は、上手いと思った。



余談だが、震災の時、金ほしさに火をつけ回った人間もいると
のたまわった議員は、偽メールで議員の職を失い、
精神を病みだいぶ前に不帰の人となった。
なんでも東大の出の官僚からの政界入りだったらしいが、
人間として大事なことを学んでいなかったようだ。


そしてあの震災で無能なトップは少数の人間を生かすために
大勢の人を殺すという事実を国民が思い知ったはずなのに
無能な人間を総理に戴いて、約半数がそれを支持している。
同じ轍が踏まれないことを祈るばかりである。



ドラマ再放送しないかな