我書く故に我あり


沢木耕太郎の代表的エッセイ集「バーボンストリート」には
作者沢木が、自身をコカコーラのようにスカッとさわやかな人と
評されたことに関するエッセイが収録されている。


2004年にコニャック1杯分に値すればと記したtacaQだが
このブログを訪問してくれた人にとって
コニャックの価値があったのだろうか。


ブログを開設する前、ガイアックスのホームページに
日記のようなものを書き始めて以来11年目になった


読書感想、保守系の主張や、
一世代前のサッカー、アメフト論、
モータースポーツへの
小説もどきなど色々なことを綴ってきた。
だが、そうした主張や記事を詳細かつ正確に書き
社会に影響を与えるごまんといる人と比較して
tacaQの与えてきた影響などなしに等しい。


それでも書いていこう思う。


最近、私事でブログのエントリーがままならなくなっているが
それでもこのサイトは、月一のエントリーになっても
はてなのある限り続けたいと思う。


我思う故に我あり。


フィリップ・マーロウほどジェントルではない。
松田優作のようにベスパにも乗れないが
この駄文を連ねたサイトがコニャック1杯分に値すればと思う。

2004年1月、ブログ移行以前のHPに
矢作俊彦の文を引用し、ハードボイルドを気取りそう記した。


果たして、自身は熟成したのだろうか、酸化してしまったのか、
そもそも酒だったのかどうかもわからない。
ただ、醸造酒であれ、安ワインであれ、
一瞬でも、心に灯をともせる存在でありたい。