時をかける少女

時をかける少女 通常版 [DVD]

二十数年前に原田知世が演じた実写のリメイクでなく
監督の細田守がオリジナルの物語で
まとめあげたアニメ作品。
最近まで興味はなかったが、先日、テレビで放映された際
周囲の評判がよかったので、レンタルしてみた。


はっきり言ってアタリの映画で
アニメ的な表現を駆使して笑いを入れつつも
背景の情緒的な美しさ、
しっかりとしたストーリー展開で大人が観ても
十分鑑賞に耐えうる作品だった。


主人公の紺野真琴は、同級生の男子千昭と功介と
よくつるんで遊ぶ、どこにでもいそうな女子高生。
彼女は、ふとしたことからタイムリープの力を手に入れる。
その力を彼女は、好きなお菓子を食べたり
テストで百点をとるためにとかにつかったりする。


真琴は平凡で怠惰な日常を満喫するものの
彼女は友達だったはずの千昭から告白を受けた時から
物語が大きく動きだす。
告白をノーカウントにするために、タイムリープを繰り返し
過去に戻る真琴によって世界が少しずつズレはじめ
二人の関係がぎごちないものに変化するだけでなく
もう一人の友人功介が、電車の踏切で事故に巻き込まれてしまう。
そして、功介が事故に巻き込まれたとき
真琴にはタイムリープする能力がうしなっていた……。



押しつけがましくない爽やかなラストが
感動的な作品で、アニメに拒否感がなければ十分に楽しめる作品だと思う。