INDコルツvsNEペイトリオッツ


21-3からのビハインドからインディアナポリス・コルツ
鮮やかともいえる逆転勝ちを収めた試合だが、
ポイントはINDの守備にあったと思う。
前半2つのタッチダウンニューイングランドに奪われたものの
2つとも4thダウンを経たもので、実質的にINDはNEの攻撃を止めていた。
ただNEが4thダウンをFGやパントでなくギャンブルを打ってきたのに
虚を衝かれただけであり、
同点後の被TDも、NEのキックオフリターンがいい位置まで前進したため
守備側の対応としては限られ、已む得ない類のものと考えることができる。


劣勢の勝負にINDが勝つことができたポイントは2つあると思う。
そのうちの一つは21-3となった直後のINDの攻撃が3&アウトに終わり
再びNEの攻撃になった際、コルツの守備がNEのオフェンスを
無失点に抑えたことである。
ペイトリオッツのホールディングの反則などに助けられた面もあるが
3rdダウンロングのシチュエーションでNEのQBブレディに
プレッシャーを掛けサックに仕留めたことは大きかった。
仮にここで3点でも追加されようものなら、ゲームの大半は決していただろう。
ディフェンスの踏ん張りが、その後の反撃に繋がったことから
このディフェンスは一つのターニングポイントだった。


そしてもう一つは、34-31とリードされた直後のINDの攻撃が不調におわり
NEに攻撃権が移った時の守備である。
この時点で4Qも半分以上過ぎており、残り時間は約3分であった。
ブレディがその気になってオフェンスを進めればINDは攻撃を得ることなく
敗退することになっただろう。
しかし、ここでIND守備陣は見事な集中力を見せて、
NEをパントに追い込み、攻撃権を奪取する。
この踏ん張りがなければ、INDの勝利はおろか、同点すらもなかっただろう。
勝負所で見せたIND守備の健闘が
マニングの鮮やかにクォーターバッキングを呼んだ。
特に、NE守備、CBやセフティのセカンダリー陣によるタイトな
パスカバーにマニングが苦しめられ思うように攻撃を進められなかった場面が
多かっただけにIND守備陣のプレーが際だっていた試合だったと個人的には思う。