NOセインツvsCHIベアーズ


温暖な地方の、しかもドームをホームとするNOセインツにとって
極寒のシカゴはやはり厳しすぎたというところか。


悪天候の影響からか前半ターンオーバー等から失点を重ねたNOだが
それでも試合のモメンタムを確実に掴んだ時期があった。
それは、2Q終了から3Qの始めにかけてである。
NOは前半終了間際タッチダウンを返して16-7とした勢いを
そのまま第3Qに持ち込み、後半開始早々ブッシュの快走でTDをあげる
その時点で16-14と二点差に迫った。
その直後のシカゴの攻撃はあっさりと終了して再びNOの攻撃を迎えるのだが
その攻撃が試合の明暗を分けたと言えるだろう。


3Qニューオーリンズ2回目のオフェンスドライブは、
シカゴ陣30ヤード前後まで攻め込むことに成功する。
しかし、そのあと立て続けに2回攻撃に失敗して前進することができなかった。
そして第3ダウンの攻撃もパスを選択して失敗。
これによって、ニューオーリンズは46ヤードのロングFGトライに
逆転を賭けることになるが、強風、スリッピーな芝などの
悪条件の影響もあって失敗してしまう。
この失敗以降、天候が悪化しニューオーリンズのオフェンスは
明らかにパフォーマンスを低下させ、得点のチャンスを掴むことはなかった。
唯一無二の逆転のチャンスだっただけに悔いの残るところだろう。
あの時点で確実にFGを成功させて逆転させる狙いで
ランで陣地を確実に前進させていたならば
結果は違ったものになったかも知れない。


しかし、それらは試合後の結果を見て言えるのであって
あの時点でそう言い切ることは不可能に近い。
FGが成功しスコアが逆転したとても、その後の攻防にどれほど影響を与えたか
断言することはできない。
よってNOが強気で攻めたことが失敗だったとしても
責めることは誰にもできないと思う。