2か月くらい前に新聞の広告で本の存在を知り
あちこちの本屋を廻ったが、
みつからなかったので半ばあきらめていたが
週末所用があって茨城に帰ったら、実家の近所の本屋で売っていた。
少し前に発売になったジョージ秋山作画の
「マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究」より
絵柄が丁寧な分だけ読みやすいが、内容的にはやや薄く
原作井沢元彦氏ということで期待していた分、やや肩すかしをくらった感がある。
もっともそれは、先日亡くなられた杉本元上海領事の「大地の咆哮」を
読んだ影響もいくらかあるだろう。
ただ、単純化するきらいはあっても間違った内容を記しているわけではないので
現代中国の入門書というには、偏りはあっても充分なレベルかも知れない。
バブル経済、不良債権、環境汚染、人権侵害、宗教弾圧、農民からの搾取、汚職など
現代共産中国の恥部がえぐられており、
この本の示すとおりの崩壊が近いうち起こらないとは断言できない。
個人的には、2008年北京オリンピック、2010年の上海万博くらいまではもつと思うのだが
公費の飲食に年間2000億元消費しているようじゃ、覚束ないかも知れない。
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