シムソンズ


「私にしかできないことがある。キラキラすることがきっとあるー」
確信というよりは、思いこみと勘違いで突っ走る女子高生4人組の
カーリングに賭けた青春グラフティー
晩秋の北海道・常呂を舞台にして、四人組が自転車と軽トラの荷台で
走り回る姿は、笑えて、ちょっぴり泣けて、
最後にほんのりと暖かい感動に包まれた。


ヒロインである伊藤和子役の加藤ローサの演技が見事にはまっていた
上手い下手ではなく、彼女の明るさが画面に独特のノリと雰囲気を与え
物語に心地よいテンポを作っていた。
ケチをつけるとすれば、
故意にファールを犯したチームメイトの頬を張るシーンくらいだろう。
もうちょい、バシっと張ってもよかったような気がする。


トリノオリンピックにおけるチーム青森の活躍で見てみようと思ったが
封切りしている館が少なくて、結局池袋くんだりまで足を運んだ。
去年の11月初旬から40日で撮影して、
今年の1月中旬に完成したという慌ただしい制作スケジュールが
関係しているのかも知れない。
だとすれば、映画の出来がいいだけに残念なような気がする。


シムソンズ

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