関学vs立命館


昨年、関学のいくつかの試合を見てMASH氏が、
大事な勝負所でミスするなんて関学らしくないとコメントされていた。
伝統的に関学というチームは土壇場に強く、ここ一番では驚異の集中力で
プレーを成功させ、勝利と栄光を掴んできた。
そうした関学らしさが消えてしまったと感じているファンは
おそらく少数派ではないだろう。
今年の立命館戦も、従来の関学からは考えられないような試合展開だった。
前半、明らかに警戒されていたにもかかわらずロングパスを投げ
インターセプトからフィールドポジションを悪くし失点を許したり
タッチダウンの後でキックではなくプレーを選択して失敗して同点のチャンスを逃したりと
稚拙とも言えるゲーム運びが目についた。
内容的には互角だっただけに、関学がミスで自滅したといえる試合だった。



NHKサンデースポーツ立命館戦を前にした関学の特集を
放送していたのには正直びっくりした。
試合後に放映の約束していたのかも知れないが、
立命館戦用のプレーの打ち合わせのミーティングから
そのプレーを用いたスクリメージの練習風景まで映っていたのである。


アメフトの場合、普通チームには百以上のプレーがあり、それらは秘密されている。
どんな弱小チームでも部外者に見せることはまずないし
強豪チームであれば、なおさら厳しい。
特に関学は、そうしたプレーを記した物*1は、家族にすら見せてはいけないという規律を
徹底させており、その禁を破ったものは制裁を受けるとかつて聞いたことがある。
その関学が、立命館用のスペシャルプレーに撮影を許可していたのである。
あるいは、関学のスタッフが写していたのを後日NHKに提供したのかも知れないが
それにしても、ミーティングをその内容が理解できるまで撮影させた関学
いったい何を考えて取材を受けたのだろうか。

*1:プレーブック