厚いつもりで薄いのは・・・

先週の日曜日、読売新聞に『「才あって徳なき」世界』とのタイトルで
政思万考というコラムが掲載され
自民党が"政治改革"を目指して始めたプロジェクト「日本夢づくり道場」に
講師として出席した儒学者井上新甫氏の言葉が同氏の著作から引用されていた。

才なく知なくとも、徳や情があれば人生間違いない。
徳が根幹、才は枝葉である。
才より徳のまされるを君子といい、才徳共に兼備していることを聖人といい
才徳共兼亡を愚人という。

王陽明儒教

同コラムは、同道場を人間を磨く場所として発展させていこうと
述べた現首相の言葉を紹介しながらも
酒を飲む時のエチケットとして品性が良くなければという故山口瞳氏の言葉を用い
才あって徳なき人々が支配する日本の政界を、品性がないと暗に仄めかし
才徳兼備の聖人が望めないならば、徳のまされる君子に、と務める人が
一人でも多く欲しいと結んでいた。
だが、自民党議員が起こした先週の不祥事を見るかぎり
その望みが叶う見込みは、限りなく薄いようだ。
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20050310/e20050310001.html



才や知ばかりを求め続けたtacaQの半生が間違いだと思わないが
気がつけば、徳や情が求められる齢となっている。
体に染み付いた薄情けが、今更厚くなるとは思えないが
酒の席では、品性をよくしたいものだ、せめて政治家よりは。