花や鳥にかこまれ 川の流れに耳を向け
過去の傷をいやし のんびり暮らしたいと思うが
遠い国へ逃げ 過去から逃げるほど
ぼくの人生は 重くない
恋にやぶれたことや 暮らしに困った事や
いつも自分をなぐさめ 人のせいにしていたさ
遠い国へ逃げ 過去から逃げるほど
ぼくの人生は 重くない

ふりかえって見るほど ぼくは生き延びちゃいない
ふりかえって悲しむほど ぼくの傷は深くない



   「陽が沈むころに」泉谷しげる



齢を一つ加えたが、ふりかえって見るほど、
生き延びちゃいない。
だから、明日へ。