25歳の冬に


あんべ光俊アルバムコレクションBOX vol.I



青森にいる後輩の月読み君が
進路について綴ったメールを数週間前に送ってきた。
自分自身、
青森にいた数年前、今の会社を退職するかどうか悩んでいたので
彼の気持ちを理解できる部分はあるが
どういう道を選択しようとも、全ての責任は自身に帰すものであるから
その結論をとやかくいうことはしない。


ただ、そういう話を聞くと、
ガモスキーともりちゃんから教えてもらった
あんべ光俊の歌の「心が白い化石になってしまう前に……」の
フレーズを口ずさみたくなってしまう。
あんべが会社を辞めて歌手としての道を選んだ25の時に作った曲だというのは
テープをもらった大分あとにガモスキーから教わった。



気まぐれにアマゾンを検索して見つけた
あんべのアルバムコレクションCDで
彼の歌を聴きながら
あの頃を思いだしてみる。
心が白い化石になってしまったのだろうかと自問し、
見上げた雪の空を恋しく想いながら。


今度、月読み君に遭うことがあったら
黙って酒を注いでやろうかな……。